第7話 目が覚めたら漢な旧車バイクになっていた2

カチツ!!

メインキーをまわされたと同時に目が覚めた

スターターボタンを押されて心臓が動き出す

キュルルルル ボッボボボボボボッボボボボッボ

うん、調子はいいぞ!!


再オーバーホールされたから前回よりも調子がいいよ!!

よりによって起きたらまたこの車両になっているのかよ・・・・

漢カ○サキのZで数字が付く国内生産のほうですよ


今回は別にチビッたりしないもんね!!

漏れたりもしないもんね!!

そんな事を思っていると再オーバーホールの時の記憶が戻ってきてしまった

前回、チビッたりお漏らしをしたり、鳥肌が立ったのでその辺りを中心にバラされたんだよな・・・・・


血液オイルを再び抜かれ

心臓エンジンを再びすべて分解されて

タンクも一部分の塗装を剥がされまた塗られる

キャブレターは違うものになってるな・・・・


心臓エンジンに至っては悲惨と言うかさ

もうさ、ボルト穴というボルト穴を再度タップというもので

穿られ、辱めを受け

各部の合わせ面にいたってはデッカイ砥石で真っ平になるまで研磨されて

稼動部にはヌルヌルしたものを塗りつけられて

ボルトをねじ込まれては抜かれ

組み立てて各部をチェックしたらまたばらされ、またヌルヌル攻めにあったり

思い出すだけで身の毛もよだつような状況でしたよ


だけども、今回はそんな辱めを存分に受けたので鳥肌なんてたたないさ!!

漏れたり、ちびったりもしないさ!!


チリチリ・・・・チリチリ


あれ?なんか焦げ臭いな

あああああ!!!


おっさん!!配線燃えてきてるよ!!!

なんでここは新品に変えないのさあああああああああ






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る