日常にありふれているようなもの。

みお

第1話 憂鬱

 明日仕事行きたくないなって思う。日曜日の夜って、いつもそう思っちゃう。治したいんだけど治らない。


 毎日仕事行きたくないって思うって、うちだけなのかな。うちの職場のみんなは、みんなキラキラしてて、笑顔で、楽しそうで。


 そんな人たちに囲まれていると、なぜだか、心が辛くなってくる。


 でもね、毎日仕事行ってるよ。


 だって、行かないと、他の人に迷惑かけるから。


 まだ、リストカットはしてないよ。ただでさえ、アレルギーで蕁麻疹出るときあるから、これ以上体は傷つけたくないかなって。


 でもね、日曜日の夜はしそうになるよ。


 だって、独りぼっちの夜ってね、悲しい気持ちになるんよね。


 きっとね、うちが思っている以上に人間って優しいんだと思う。そう思いたいんだけど。


 誰か、助けて。


って思うけど、声に出せないの。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る