いざ、札幌!

 遠軽から石北本線に入り、現在地は下白滝駅ー





 ゼロ「ミワ、無線連絡が来ています」


 ミワ「どこの周波数ですか?」


 ゼロ「大宮です」

 

 ミワ「大宮(なぜ北海道で?)…とりあえず、出てみます」

 

 ミワは無線通話機に手をかける。


 ミワ「こちらは元JR北海道函館運転区所属DD51形1138号機です。そちらの所属と名前をお願いします」


 ??『こちらは元JR東日本大宮総合車両センター東大宮センター所属185系B5編成だ。無線に誰も出なくて心配だった。そちらの現在地は?』


 ミワ「こちらは今から石北本線の石北トンネルに入るところです。今は札幌に向かってます」


 ??改めB5『こちらは現在、函館本線ニセコ駅から動いていない。札幌に向かったほうがいいか?』


 ミワ「そうしたほうがいいかもしれません。ですが、非電化路線を走れますか?」

 

 B5『こっちにはDE10-1136がいるので大丈夫だ。では、小樽経由で向かう』

 

 ミワ「それでは、札幌で合流しましょう」



 

 ゼロ「相手は誰でしたか?」


 ミワ「185系B5編成さんでした」


 ゼロ「そうですか(あの方も)…とりあえず、引き続き札幌へ向かいましょう」


 ミワ「はい。あ、まもなく石北トンネルです」




     *       *       *



 ミワ「新旭川通過。これより宗谷本線と並走します」


 そのとき、無線連絡が入った。


 ??『こちら、国鉄札幌運転区所属の村山だ。そちらの所属と名前を求む』


 ゼロ「私が出ますので運転を続けてください」


 ミワ「わかりました。兄さん」


 ゼロ「こちら、元JR北海道函館運転所所属DD51形1100号機です」


 ??改め村山『函館だぁ?なんで函館所属機が石北本線からくるんだよ』


 ゼロ「湧別駅に留置されていたので」


 村山『ああー、わかった。それで、どこを目指している?』


 ゼロ「そちらのいる札幌です」


 村山『じゃあ、札幌運転所に向かってくれ』


 ゼロ「了解です」 


 ゼロは無線を操作する。


 ゼロ「すみません」


 B5『なんだ?』


 ゼロ「目的地を札幌運転所にしてください。こちらの職員が話を聞きたいそうです」


 B5『…現在地は琴似駅だ。もう通過している』


 ゼロ「そうですか…なら、札幌駅で折り返してください」


 B5『わかった。こちらは先に行く』




 ミワ「旭川通過。これより函館本線に入ります」




     *       *       *

 



 ミワ「苗穂通過。まもなく札幌です」


 ゼロ「3番線で停車してください。特急の退避を行います」


 ミワ「わかりました。3番線に入ります」

 











 ミワ『ご乗車の皆様にお伝えします。この列車は札幌駅で特急退避のため、

    10分ほど停車いたします。停車時の乗降はできませんのでご注意ください。

    終点の札幌運転区にはあと30分ほどで到着いたします』

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