概要などは、作品のあらすじなどでしっかりと語られているので、そちらをご覧ください。
内容は青春×バトルの王道。
しかし、その内容が洗練されていて、飽きることなく、安心して読み終えることのできた作品でした。
この作品の魅力の一つはやはり、この物語の主人公ならではの、悩みや葛藤といった心理描写ではないでしょうか。
彼を取り巻く登場人たちのスタンスや考え方も多様で、それぞれについて丁寧に描写されています。
学校での青春や、与えられた任務。
そこで彼ら彼女らと交わす対話。
そうして、多様な考え方に触れた末に主人公が答えを見つけるからこそ、そこに深みが感じられ、納得感があったのだと思います。
また、忘れてはならないのが魅力的な戦闘シーン。
行動、心理、情景。
それらがきちんと描かれているおかげで、登場人物たちが繰り広げる戦闘には、フィクションなのにどこかリアリティのようなものが感じられました。
戦闘があるたびにハラハラ、ドキドキすることができて、とても楽しかったです。
“背景”のある世界観、“中身”のあるキャラクター達、見応えのある戦闘。
その全てが揃った、秀作ではないでしょうか。少なくとも私はそう、感じました。
いち読者としての楽しみと、いち作家として参考になる表現の数々を頂き、ありがとうございました!