第269話 それぞれの決意(4)【瑠衣】

「余気魅先輩、会ってもいいですよ」

「え……本当にいいの?」

「はい、つか先輩が言ってきたんじゃないですか、そんなに驚かないで下さいよ」


 瑠衣は笑っていた。

 だが、その瞳には戦いに燃える闘志が宿っている。


「そうね……あ!、あとごめん、叩いちゃって」

「あぁ~別にいいですよ、気にしてませんから……あ?、でも、先輩ってすぐに手が出ちゃうんですね、流石にその癖は辞めた方がいいと思います」

「そうよね……ごめんなさい」


 余気魅は申し訳なさそうに頭を下げた。

 その姿には反省……他にも様々な感情が混ざっていた。


「先輩……あともう一つだけ言わせて下さい」

「?」

「私とは似てません!、私は謝れる子なんです!」

「そ、そう?」

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