第235話 約束
(聡のあの顔久しぶりに見た)
余気魅は聡に言われた通り、保健室に向かっていた。
学校は丁度帰りのホームルームをしている時間だろうか……怒りと不安、色々な感情が混ざりあって時間も今の自分の状態も把握出来ない。
歩いている体も左右に傾き、フラフラとしている。
(あの目は……使うんだろうな……あの人達を……もう使わないって約束したのに……でも私も約束を破りそうになったし……お互い様かな……私達、二人とも斗真との約束破ちゃった、後で謝らないとな)
過去の約束が頭を過ぎっていく。
思考はまとまらないのに、約束の話だけは何故かまとまり、冷静に考えられた。
──────────
【聡様、終わりました】
「……あぁ、ご苦労様」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます