第217話 興奮と別人

「お、お前……何してんだ!」


 混乱し、状況が把握出来ない。


「えぇ~斗真とお楽しみしてたんだよ?、最高に愛し合ってたんだよ……もうね興奮がヤバいの……今も収まらないの我慢出来ないの……ハァハァ……」


「あ!?」


 周りを見渡すと隣に瑠斗が倒れていた。


 その光景に斗真はさらに恐怖を感じる。


(コイツが……このヤバイ奴が瑠愛なのか、いつも優しくて綺麗だった……俺の憧れだった瑠愛なのか……嘘だ……こんな化け物じゃない!)


「どうしたの……斗真?、あっもしかして斗真も興奮してきちゃったの?、可愛いなぁ~」


 勝手に妄想し興奮している。


 ──ブチッ。


 その言葉と姿、態度を見た瞬間に斗真の中の何かが切れた。


「……お前、誰だよ?」


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