第194話 暗闇の笑い

「えーと……瑠斗……斗…真に…どこ…まで…話したの?」

少女は暗闇の部屋の中、縄で腕を縛られ、酷い怪我を負っている、瑠斗に問い質す。


「……僕達の…親…が…不倫してたって…所だよ」


瑠斗は残された力を振り絞り、少女の問に答える。

声を放つだけで、体にするとい痛みが走る、瑠斗はとてもない激痛と恐怖に襲われていた。


「そう…なら……よか…った」


少女は安心していた。


「瑠愛さん……君は何を……する気なの?」

「…にするの」

「え?」


暗闇の中で少女の不気味な笑顔が光る。


「斗真を…私のものにするの!、よりも戻す…だから、それを邪魔する虫……全員消す…友人でも…幼馴染みでも…親でも……妹でも…」


彼女の自我は崩壊していた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る