第191話 湯船
「はぁー、疲れた~」
斗真は温かい湯船に肩まで浸かり、今日一日の疲労を流していた。
「……」
湯船は温かく、包み込んでくれる。
溜まった疲労、不安、そしてストレスも、綺麗に流されていく、その感覚が心地がいい……湯船にはこれ程までに癒しの効果があるのかと思ってしまう程に強烈な威力を持っていた。
「てか、瑠愛の話、全然話せなかった」
今更、話さなかったことを思い出した。
斗真はちょっと後悔したが、過ぎてしまった事は仕方ない……そう思い考えるのをやめた。
そして、斗真は湯船の中で足をバタつかせる。
湯船に波が作られ、一気に広がっていく。
「…瑠愛、本当にどこ行ったんだろう?」
斗真は風呂場の天井を見つめ、ボソッと呟いた。
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