第181話 居心地

「あの夜に出会ってから……俺達は学校でもよく話すようになっていったんだ」

「あぁ、あん時か……」

「確かに、斗真一時期ずっと何処かに行ってたよね?、それが生徒会長の所だったんだ」


 二人は納得していた。


「あぁ、最初さ信用してなかったし、逆に警戒してたんだけど、なんか気が付いたら瑠愛の所に向かってんだよな……不思議だよな」

「それだけ、居心地が良かったんでしょうね?」


「そうかもしれないな、瑠愛の近くに居ると安心したし……なんかイライラが収まっていく感じだったんだよ」

「……そうか」


 斗真は懐かしそうに微笑みながら話し続けた。


 その姿は二人にとって嬉しいものだった。


「……瑠愛は俺に癒しと優しさを与えてくれたんだ」

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