第178話 連絡

「……もしもし」

「はい、余気魅様、報告致します」

「えぇ」


 余気魅は個室にこもり電話をする。


「瑠衣様を無事ご自宅にお連れ出来ました」

「……そう、よくやったわ…それで帰り道に何か怪しい人影とか違和感はあった?」

「いえ、特にそいうのは無かったです」

「……なら良かった」


 余気魅は安心していた。

 今回、特に何も起こらなかった事に


「……余気魅様……私共は貴女様のご命令なら、どんな事でもお受け致します…好きな様にお使い下さい」

「……えぇ……明日の帰り道も頼んだわよ」

「お任せよ、余気魅様」

「それじゃあね」

「失礼致します」


 そうして、電話は切れる。


(これは……罪滅ぼしよ…)


 余気魅は思い詰めた顔をして個室から出て行った。



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