第77話 救い

「雑魚だな」


 斗真は投げ飛ばされる。


(る、い)

 斗真は目の前で気を失い倒れている瑠衣に手を伸ばす。


「てか、もういいか?」

「あぁ、そうだね、かなりシラケてしまったし、気を取り直して……始めようか」


 男達は再び、瑠衣に群がる。


「ヤ…メ…」


 息が上手く吸えず声が出ない、伸ばした手も徐々に力が抜けていく。


 そして、斗真の手は落ちた。


「おっと……」

「!」


 その手は落ちる寸前、ある男に受け止められた。


「意気地無しのヘタレがよく頑張ったよ」


「ん?、誰かな?」


「どうもー斗真の幼馴染みの平崎 聡です、よろしくお願いしまーす!」


 聡は笑って自己紹介をする。


 そして───。


「突然で悪いんですが……先輩方、俺達と楽しい事しませんか?」


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る