第46話 安心

 コン・コン・コン。


 部屋の扉をノックする音が聞こえる。


「鍵、開いてるよ」

「じゃあ、入るわね!」


 そう言って、瑠愛は部屋の扉を開けた。

 瑠愛が入ってくると、俺はゆっくりベッドから起き上がった。


「酷く落ち込んでるわね?」

「あぁ」

「何があったのか、教えて貰える?」

「うん、実は──」


 斗真は先程、瑠衣の部屋で起こった出来事、会話の内容、全てを包み隠さずに話した。


 その間、瑠愛は何も言わずに真剣に話を聞いてくれた。


 それもあってか、話している途中に瞳から涙が大量に溢れてくる。


「──これが全部だ」


 斗真はが全てを話終えると瑠愛ははぁーと溜息を吐き出した。


「アンタは馬鹿か?」


 瑠愛から放たれたのは納得してしまう言葉だった。

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