第45話 後悔と過去

「……やっちまったよ」

 後悔した時にはもう遅かった。

 瑠衣は部屋の鍵を閉めてしまった、だから声を掛けてみたが返事も返ってこなかった。


 だから、斗真は泣く泣く自室に戻ってきた。


 そしてベットに横になり、全身から力が抜けていった。


 斗真の瞳には涙が溢れる。


「俺………何であんな事言ったんだろ」


 仲直りして、これから真の兄妹として生活していけると思っていたのに、自分の心無い発言で全てを壊したと思うと後悔しかなかった。


「これじゃ、昔と一緒じゃねかよ」

 瑠衣と付き合っていた時の記憶が蘇る。


 思い出すと心が締め付けられる。


 だから、斗真は助けが欲しいと思ってしまった。


【瑠愛、話聞いてくれないか?】


 斗真は瑠愛にメールを送った。

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