第43話 ダメな所

「はぁ~親の前でしか話さないって昨日言ったばかりなのに……」

「もう破っちゃったな」


 二人は昨日、話しかけない宣言をしたばかりなのにそれをたった一日で破ってしまった。


「どうするよ?」

「もうどうでもいいよ、斗真も別にいいでしょ?」

「全然いいけど、お前は嫌じゃないのか?」


 斗真は勿論、提案に賛成だ。

 でも、瑠衣は俺と話すのが嫌な筈だ。


 だが、不思議な事に瑠衣は呆れていた。


「嫌じゃないから、提案してるんでしょ……てか、そうやって相手の言葉を素直に受け入れらないの……斗真のダメな所だよ?」

「……ご、ごめん」

「あとそれ!、すぐに謝るの所も──────」

「…ごめん」

「だぁーかぁーらぁー!」


 瑠衣は斗真に指導を始めた。

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