第2話 気まずい

「じゃあ、お母さん達は夕飯買いに行ってくるから、三人で仲良く留守番しててね」

「喧嘩するなよ~、じゃあ行こうか?、サチ」

「えぇ、アナタ♡」

 ラブラブな雰囲気のまま、両親達は買い物に出て行った。


「あの二人ラブラブねぇ~」

「そうですね……なんか…複雑です」

「本当に……」

 俺達は再び互いの顔を見合う。


((気まずな……))


(二人、気まずそうだなぁ~)


 三人だけの場は地獄だった。

 特に斗真にとってはどこに地雷があるか分からない、戦場に立たされている様なものだ。


「とりあえず、三人で自己紹介する?」

「「えっ!?」」


「別にいいでしょ?、なんだから?」

「……そうですね」

「確かに……」


《初対面じゃないけどな(ね)!》

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