第2話 写真の中心

 「写真を撮る時に人数が奇数だと、真ん中の人は早死にする」という都市伝説があるが、私は信じない。

 第一、そういう話は実際にあったことも無いような根も葉もないただのウワサばかりだ。だって、昨日友達と3人で写真を撮ったばかりだから。

 水族館に行ってイルカショーを見たり、クラゲショーに感動したり、ペンギンショーに驚いたり。その後おみやげを買って、水族館の前で写真を撮った。

その時私が真ん中にいたけれど、何も起きていない。

 その数日後。

 やっぱりただのウワサだったなーと思いながら道路を歩いていると、いつも渡っている横断歩道の信号が点滅していたので走って渡りかけた。

その瞬間、ドンっと鈍い音がして強い衝撃がはしり、目の前が真っ暗になった。

「おい!はねられてるぞ!誰か救急車!」

 少女の渡ろうとした横断歩道で誰かが叫んでいた。

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