私情まみれのお仕事 外伝3 子供たちの卒業
赤川ココ
第1話
問題の生物教師は、ひょろりとした細身の体格と、人受けのする顔立ちの男だった。
その色白の顔で困った顔をし、誘われたのだと言えば、保護者の母親の数人は気持ちを傾ける。
それと分かった上でやっている仕草だと、刑事である
「この辺りでは見ない、いい男ですもの、年頃の女の子がついつい、好意を寄せても仕方ないかもしれないですわね」
などと言い出して、同意する保護者も出始めた時は、爆笑しそうになった。
被害者である女子生徒は、顔を俯かせたままだが、感情を必死に押し殺しているのが見て取れる。
怒っているのか泣いているのかは知らないが、傍についている担任教師の意に従い、何も言わずに自分の保護者が来るのを待っていた。
そう、あの保護者が来た時が、見ものだった。
廊下で盗み聞きしていた生徒が、まずその保護者に気付いて、悲鳴を上げた。
どたばたと騒がしい廊下に目を向けると、無感情な声がかかり、傍の教師がドアを開ける。
視聴覚室を空け、そこで緊急の会議を開いていた面々は、女子生徒の兄と名乗った若者を見つめ、絶句した。
短く名乗って頭を下げる若者は、生物教師がかすんで見える程の、
短い薄色の金髪と、透き通るような白い肌。
完璧な顔立ちの眼下に嵌まった黒々とした瞳が、室内を見回した。
知ってはいたが、久し振りに見るその姿に見惚れている高野氏を見止め、若者は口を開いた。
「ご無沙汰しています。こういう事態で顔を合わせる事になるとは、申し訳ない」
「いやいや、お元気そうで、何よりです」
実は、偶々非番だった高野は、こんな時ながらもこの若者に会えるという理由だけで、女房からこの役をもぎ取って来たのだ。
上司の嫌味も、女房の怒りもこれで耐えられると感動している男に、若者は無感情に尋ねた。
「で、被害に遭った教師は? 見当たらないと言う事は、病院送りですか?」
女子生徒が、弾かれるように顔を上げた。
大人しいと言われている少女の反応の鋭さに、担任教師が少しだけ目を剝く。
「誰も、怪我なんかさせてませんっ」
「暴行沙汰だと、聞いたけど?」
「確かに言いましたが、妹さんがやったのではなく……」
担任の教師が思わず弁明するのを、生物教師が遮った。
「いや、あれは暴力と変わらなかった。私が生徒に手荒に出来ないのと良い事に、色目を使って言い寄って来たんですっ」
女子生徒と担任教師が揃って睨んだが、男は鼻で笑って若者を見た。
人好きのする笑顔を向けながら、困ったように首を傾げる。
「私も、事を大きくしたくないんですが、大袈裟に声を上げられてしまっては……」
「イロメ……」
目を合わせた若者の方も首を傾げたのを見て、男はつい見惚れてしまい、言葉を切ってしまった。
妙な沈黙が走ったのを機に、それまで口を挟まなかった理事長が、ようやく口を開く。
「お忙しい中お呼び出しして、申し訳ありません。どうか、その席にお座りください」
立ち上がって若者に席を勧めながら、高野の方へと目配せする。
その目が楽し気に緩んでいるのを見て取り、公務員と曖昧な職業を公表している男も、ついつい笑みを返してしまった。
完全にその場の空気が、若者によって覆された。
その空気に乗って、理事長は淡々と事情を話し始めた。
第三者の目線から見た、この騒動の一部始終と共に、被害者である女子生徒の言い分の裏付けの証言も付け加えると、生物教師は大袈裟に首を振った。
「……その証言を元に、危害を加えたと思われるその教師に、事情を聞いていたのですが、
「貶められた? それが、イロメ云々の話となるんですか」
「はい、そう言う事です」
女子生徒の隣に座った若者は、天井を仰いで考える。
「イロメ……色目、って言葉しか、思い浮かばないんですが、人に対しても使える物でしたか?」
あ、そこからか。
妙にその単語を言う時だけ、片言になると思っていたが、どうやら配色の方の色目と、今回呼び出された事案がかみ合わずにいたようだ。
「えー、どこまで御存じなのか、判断しづらいのですが、この色目と言うのは、相手に好意を持って目を向ける、そんな意味合いです」
学園長が呆れたように、それでも丁寧に説明すると、若者は目を瞬いて妹を見た。
「好意? お前、あの人の事が好きなのか? 葵さんじゃなく?」
「違いますっ。全っ然好きじゃないっ。私が葵さん一筋だって、知ってるでしょうっ? 疑うなんて、酷いっ」
悔しい気持ちが我慢できなくなったのか、女子生徒は涙を浮かべて若者の腕をポカポカと叩く。
「でも、人の心って移り気だって聞いたことがある。好みの人じゃなくても、惚れたら、見目もよく見えるというじゃないか」
「惚れてないですっっ」
どこまでも他人事の口調で言う若者に、少女はむきになって言い返している。
そう言う話は家でやって欲しいと思いつつも、こういう馴れ合いが出来る方だったのかと、高野はついつい見守ってしまっている。
「……人の心の機微は御存知なのになぜ、色目は知らなかったんですか……」
学園長がつい呟くが、何となくその事情には、心当たりがあったようだ。
高野も理事長も、その事情に心当たりがある。
理事長の祖父が、若者の下にいた。
学園長の祖父夫婦も、若者とは知り合いだった。
高野の父は、随分前に亡くなったが、若者の兄貴分と友人関係で、その友人が教えられない事を、面白半分で若者に教えていたきらいがあると、母から聞いていた。
それが今になって祟るとはと三人は内心嘆くが、話を戻すべく問題の生物教師へと水を向けた。
「あなたは貶められたのだとおっしゃるが、どう言う手順で問題の事態に至ったのか、もう一度お話願えますか?」
静かに理事長が尋ねると、男は勢い込んで話し出した。
「私が生物室で用事を済ませて、変える支度をしていた所、この女子生徒がノックをして入って来たんです」
「用事を申し付けられていたと、証言があったのですが?」
「ですから、それこそその生徒の勘違いですよっ。申し付けなくても、手伝ってくれる生徒の一人や二人、私にはいます」
女子生徒が鋭く睨み、担任教師が天井を仰ぐのにも構わず、男は笑顔のまま続けた。
「何か用かと尋ねましたら、突然近づいて、抱き着いて来たんですっ」
「……証言した生徒は、この女子生徒を、嫌な目つきで見ていたあなたが呼び出したので、心配して生物室の前で伺っていたら、悲鳴が上がってすぐに女子生徒が転げ出て来たと、そう証言していますが」
「ですから、私がつい声を上げたら、その生徒が転がるように出て行ったんですっ」
そうして、自分に襲われたのだと、廊下にいた生徒に訴えていたと、男は悔しそうに言った。
「私が靡かないものだから、この学校にいられぬように、陥れようとしているんですっ」
その証言は、色々と矛盾しているのだが、保護者の女が目を細めて女子生徒を見た。
その目から逃れるように顔を伏せた少女に、鼻を鳴らして頷き、女が言う。
「これで、思い通りにならない事もあると、分かった?」
「……どういう意味でしょうか?」
担任が代わりに問いかける。
笑みを浮かべてやんわりと問う女の教師に、保護者を代表した女が笑い返しながら答えた。
「お兄さんの陰に隠れていて、ちやほやされ過ぎてたから、自分の見目に自信があったのでしょう? だから、気に入った教師が逃げるのが、気に入らなかったんじゃないのかしら?」
僅かに首を傾げる若者を一瞥し、女子生徒に真っすぐ続けた。
「子供の癇癪の為に、大の大人の今後を不幸にするのは、感心しないわね」
「そんな証もない言い分で、子供の身の安全を、疎かにしろとおっしゃいますか?」
女教師の笑顔が、引き攣っている。
生徒を気にして言わなかったことを、この時言う決意をしたようだ。
「理事長、まだはっきりとした事実確認が成されていませんでしたので、報告していませんでしたが、今報告いたします。私はこの一年の内に数度、三年の女子生徒に相談を受けました」
相手は、この少女のように、手伝いの指名を受けたら断れないような、大人しい気弱な生徒たちだった。
「さほど多くない授業の材料を運ばされ、何気ない素振りで何度か体に触れられたと、青ざめた顔で訴えられました」
三年の教師の中に女教師が一人しかいなかったこともあって、この教師に相談が集中していたが、裏付けが出来ずに報告を躊躇っていた。
「その事は、話には聞いている。教頭に相談という形で、話してくれていたな」
「はい」
理事長も学園長も、苦い顔だ。
女である教頭から話を聞いてはいたが、男であるこの二人は、その現場を確認できずにここまで来ていた。
被害に遭った生徒が増えて行っているのに、ここまで大きく騒動にしなければ、問題発起すらできないとは、情けない話だ。
そんな二人を見て、生物教師が大袈裟に首を振った。
「理事長、それは誤解です」
「どう誤解だと言うのかね? その女子生徒は、何もなかったのだから、そっとしておいてほしいと訴えていたのに、あなたが、こんな大事にしてしまったんだろう?」
「あのままでは、私が、その生徒を襲ったと、あらぬ疑いを持ったまま、教師を続けないといけなくなります」
真剣な言葉に、半分ほどの保護者は飲み込まれている。
「ですから、そちらの先生に相談したという生徒と、いつも手伝ってもらっている他の学年の生徒も、証人として呼んでいただきたい」
随分強気だなと、高野は思いつつも理事長を見た。
もうすぐ卒業を控えた女子もそうだが、まだ一、二年の大人しい女子を呼ぶのは、得策ではない。
未だ教育の場での教師の立場は、生徒と比べると高い位置にあるのだ。
少し強い口調で問われれば、報復を恐れて事実を隠してしまうかもしれない。
自分達が手を尽くしてその恐れを払拭し、勇気を出して正直に話してくれても、ここに集まった保護者の何人が、その弁を信じるだろうか。
苦々しい顔で考え込む理事長の隣で、学園長が黙って首を傾げたままの若者を見た。
若者は首を傾げながらも無感情の顔で、保護者達と教師たちを見回していた。
「何か、気になる事でも?」
静かに問う学園長を見返した若者に、先程とは違う保護者の女が言う。
「若いのに、ご両親の代わりにいらっしゃるなんて大変だろうけれど、これだけの事を起こしてくれたのよ? 一言のお詫びもないのは、おかしいわよね?」
「こんな生徒、卒業を取り消されて、在校されても困るわ。うちの息子まで、被害に遭うかもしれないじゃない。早く、解決して下さらない?」
憎らしい事を次々と口走るが、その声は裏返っている。
若者が無言で、話している者を一々見返しているからだ。
黙ったままだった若者が口を開いたのは、その保護者達が口々に二人を責め立て始め、その矛先が両親にまで及んだ時だった。
「全然似ていない、ご兄妹じゃない。もしかして、お父さんが違うのかしら? そんな家庭環境だから、娘さんがそんなふしだらに育つんだわ」
「本当に、困った事よね。一度も顔を見せないご両親なんて。もしかして、お金目当てのお婿さん探しをするように言われて、この学校に来たのかしら? いい迷惑」
全く方向が違う所に飛び火し始め、女子生徒が体を強張らせ、担任教師が思わず抗議しようとした時、無感情な声が会話に割り込んだ。
「……その位で、満足してくださいませんか?」
言いながら立ち上がろうとしていた妹の肩を抑え、若者はやんわりと笑顔を浮かべた。
「あなた方の家庭内で、どれだけの鬱憤が溜まっているのかは知りませんが、もう充分じゃないですか?」
「なっ、あなた、何でそんなに悪びれなく……」
目を剝いた女の一人が、その笑顔をまともに見て、固まった。
女に同調しようとしていた保護者も、言葉を紡げずに固まっている。
若者は、今まで自分達兄妹に散々悪態をついていた面々を見回しながら、妹の頭に片手を置き、その髪をくしゃくしゃにしながら撫でていた。
「あなた方の言い分は、只の憶測ですよね? 確かに、あの両親を褒めるのは難しいですが、それを娘のこの子にまで当てはめるのは、どうなんでしょう?」
大体、と若者は笑顔のまま続けた。
「この子が突然抱き着いたのなら、そちらの男性の体格と体力で、無傷というのは、あり得ないです」
「お、お兄様っ」
頭をくしゃくしゃにされながら、女子生徒は恥ずかしそうに両手で顔を覆った。
「やめてっ、せめて、卒業までは言わないでよっ」
「それまで、一睡もするなと? 冗談じゃない」
やんわりと微笑んでいるのに、目と声音は無感情のままだ。
あれ、これは、もしや……。
事情を知る男三人が、素早く目を交わした。
完全に、寝不足状態だっ。
どうやら、保護者の言い分を聞いている内に、眠気がピークになったらしい。
不味いと思いながらも口を挟まないのは、その笑顔に見惚れてしまった事もあるが、それ以上に悔しい思いを噛み締めていたからだ。
微笑みながら、妹の髪をくしゃくしゃにして遊ぶ若者。
ものすごく、絵になる。
ビデオカメラを、持って来ておけばよかったっ。
そんな三人の前で、若者は妹の話をしていた。
「この子の好意の表現は、少しだけ過激です。それ故に、我慢しろと口を酸っぱくして約束させていました。この子も、きちんと納得して、好きな人にその思いをぶつけるのは結婚してからと、ちゃんと入籍と言う儀式を行った後、しかるべき場でその気持ちをまともにぶつけると、そう約束してくれました。相手をしてくれる人も、大怪我覚悟でそれを許してくれるはずです」
「大怪我なんか、させませんってばっ。絶対、受け止めてくれるもん」
淡々と説明する若者に、顔を真っ赤にした妹が主張するが、兄の方は懐疑的だ。
「そうかな。好きが相まって、肉に食らいつくんじゃあ、受け止めきれないだろうに」
「食べないもん、私の好きは、その好きじゃないもんっっ。お兄様と一緒にしないでっっ」
学園内では大人しい生徒として定着している少女が、大きな声で叫びながら、ポカポカと兄の肩を叩く。
「絶対、一目惚れの意味も、誤解してるでしょっっ?」
「そんな事はない。一目惚れって、あれだろ? 動きが完全に止まる程に目が離せない、初めて見たもの」
言っている事は最もに聞こえるが、何か違う。
そう室内の大人全員が口に出す前に、女子生徒が声を張り上げた。
「違うっっ」
「まあ、私の事はどうでもいいだろ? 先に、お前の話を終わらせないと。それには、少し静かに話をさせてくれ」
やんわりと宥める兄を見て、女子生徒は涙を浮かべて、悔しそうに口を閉じた。
そんな会話が交わされる間、保護者代表の面々も、問題の生物教師も固まってしまい、話は全く止まっていた。
元々の話は何だったのか、それを思い出させたのも、若者の言葉だった。
「もし、そちらの先生がおっしゃるように、好意を持って抱き着いたのなら、腕の一本や二本、無くなっていないとおかしいです」
思い出せはしたが、衝撃的な言葉に頭が真っ白になった。
「は? 何を言っているの?」
「ですから、騒ぎが起きた時点で命が無事だったのなら、既に病院に運ばれてると。傷害事件になったのなら、腹をくくって対処しよう。そう思って、私はここに来たんですが」
女子生徒は、そんな事を言う兄の隣でまた、顔を両手にうずめている。
「そう考えると思ったから、こんな騒ぎにしたくなかったのに……」
涙声で呟く少女に構わず、若者はやんわりと話を続ける。
「大体この子は、草食や雑食の人を襲う肉食ではなく、肉食系の人を襲う肉食ですよ」
いや、ですから、どうしてそう言う言葉だけ、正確に当てはめられるんですか。
知り合いの三人が同時に突っ込むが、声に出していなかったのでその声には答えがない。
若者の言葉を聞いて、保護者側の女が僅かに顔を赤らめて尋ねる。
「つまり、その先生を襲う筈はないと?」
「ええ。襲ったのなら、その人がここにいる筈が、ありません」
「な、成程」
納得してしまった。
「その、廊下でこの子を助けてくれた子の証言は、正しい、と?」
「まあ、その子だけの証言で、こんな大事にされたわけではないとは思いますが……」
やんわりと答えながら、若者は理事長の方へと目を向けた。
それを受けて、何とか我に返った理事長が頷く。
そして、目を交わした学園長が口を開いた。
「実は、他の学年の女子生徒からも、他の教師を通して相談が持ち込まれておりまして、事が大きくなったこの機会に、話し合おうという考えに至ったのです。保護者の方々と共に、まずは対象の先生の話を聞いてから、処分について職員全員で会議をする心積もりでおります」
思わぬ事を言われ、対象の生物教師が顔を引き攣らせた。
「お、お待ちくださいっ。本当に、誤解なんですっ」
「先生……」
溜息を吐いて呼びかけたのは、女子生徒の逆隣りに座っている、担任教師だ。
「申し訳ありませんが、説得力がありません。大体、あなたがこの生徒を呼び出したのを聞いていたのは、一人だけではないのですよ?」
空気がこちら側に有利と見た女教師は、ここぞとばかりに微笑んだ。
「丁度、帰りのホームルームの前で、私と、副担の先生が、その現場を見ておりました。それでも、呼び出していないと、言い切るおつもりですか?」
自分達だけではなく、クラスの生徒全員があの場を見ていた。
言った言葉を聞いていた生徒もいたが、副担の耳にその声は届いていた。
「あの人は、音楽の教師だという以前に、聴覚が優れていると有名ですから、幻聴の類ではないでしょう」
「い、いやだ、そんな確実なお話があるのなら、初めからおっしゃって下さい」
「申し訳ありません。言う暇が、なかったものですから」
完全に的違いの批判をしていた保護者が数名、居心地悪そうに誤魔化し笑いをするのに、担任教師は微笑んで謝罪する。
「新年度が始まる前で、良かったというべきでしょうね。臨時にせよ代理にせよ、募集しやすい時期に、この不祥事が起きた事は、不幸中の幸いでした」
理事長は、何か言いたげな生物教師を目線で黙らせながら、笑顔を浮かべた。
「あなたの処分は、近くお知らせする。それまでは、家で待機していてください」
鶴の一声で、その騒動は幕を下ろした。
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