おじさんはJKの横でごはんを食べる

沢山そらい

プロローグ

ああ、今日も安い中華そば。


290円。町中を探しに探した結果。安くうまい。

今日は給料日で、余裕もあるから餃子も奮発した。


「うまい」


今日発した最初で最後の言葉。


時刻19:00


帰路につく。


ーー


「いつもいるよね?」


「?」

空耳?


「おじさん、聞こえないんですか?」


「???」


振り向くと美少女がいた。黒髪ロングで色白な和風美少女。


「・・・・・・・・・・・」


「きょとーんって感じですか?」


「・・・・・」


「あの、いいですか?」


「・・え」


俺はゲーム以外で女の子と話すことはない。


「私、朝比奈 舞って言います、あなたは?」


「・・あ」

俺はコミュ障だ。


「た・た・谷村 しん・・たろう・でです」

自分の名前を嚙むとは。


「へえ、この後カフェ行かないですか?」


???

なんだこれは。おかしい。俺が女の子に話しかけられる可能性はない。


「駄目?」

しかしこんな可愛い子に誘われたら、それは行ってしまうだろう。


その先で待ち受けてるのは、天国だと思ってたのに・・





※ストーカーの身代わりにしようと


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