第5話 魔法の都ドンブラショ


 魔法の都ドンブラショで、大ま王デスゲイズが仲間と待ち合わせをしていたら、ヤムヤムうさぎが二匹、のそのそ歩いて来たのでガン無視した。


「ヤムヤム?ヤムヤム!ヤームヤム!(おっ、デスゲイズじゃないか。金貸してくれよ。利息無しな!)」


 大ま王デスゲイズはフッと鼻息を出し、たまたま持っていた、たまごコロッケパンを取り出し、ヤムヤムうさぎを無視しながら優雅に食べ始めた。


「あーっ!デスゲイズさん!たまごコロッケパン!」


 怒鳴られて大ま王デスゲイズは気がついた。

 アムリタに頼まれて買った、たまごコロッケパンを食っていることに。

 ヤムヤムうさぎがここぞとばかりにアムリタに泣きつくと、アムリタは「うわぁ…ヤムヤムうさぎだ…わたしも苦手なんだよね」


 ヤムヤムうさぎはアムリタに駄目だしを食らい落ち込んでいると、グレイザークが来てヤムヤムうさぎを励ました。


「適当にがんばれ」

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