第2話 混同する出会いと障壁

《登場人物》

・アーサー・ラス・クルーガー

 17歳の少年。物語の主人公。


・トライト・ウーズ

 17歳の少年。アーサーの幼馴染で相棒。冷静。


・アレキサンドライト・バルト

 アーサー達が入隊したEradical Army(通称EA隊)の最高司令官兼隊長で熱血非道


・エンフィヨルド・X・レノン

 EA隊の総司令長を務める頭の切れる女性


・ドロイト・ティジ・スターク

 19歳の若さで一番隊隊長を務める実力派。


・シャル・クランス

 普段は冷静な8版隊隊長を務める貴族出身の騎士


・ライアス・エルーグ

 この戦いでの敵の大将。大雑把で負けず嫌い


〜恩師からの通達で軍に所属することとなったアーサーとウーズ。軍は実力を加味して最前線の一番隊に派遣され初の戦に駆り出されることとなった〜


レノン:全軍配置につけ、陣形を崩すな。

バルト:いいか、敵軍は直にこの門まで攻めてくる。後ろは都だ絶対に抜かれるな  

    よ。ガッハッハッハッ!!

アーサー:初陣にしては中々ヘビーな戦だな......

ウーズ:そうだな。初っ端から背水の陣って感じだな。

アーサー:遂に来た俺たちの力をこの世に知らしめるチャンスだ。

     派手に暴れようぜ、ウーズ!

ウーズ:そうですねぇ......やってやりましょうか......

ドロイト:おいお前ら何を騒いでいるんだ? 

アーサー:おい、ウーズ。誰だこいつ、偉そうに。

ウーズ:この人は僕らの一番隊の隊長で120年ぶりに未成年で隊長になった天才だ         

    よ。そんな言い方すると......

ドロイト:心配せんでも良い。それしきのことで腹を立てるほど私は小さく無いわ!

アーサー:ああ。隊長が器の小せぇ男じゃなくて安心したよ!

ウーズ:張り合おうとするなよ。僕たちは僕たちらしく暴れるだけ......でしょう?

アーサー:悪りぃ。そうだったな。


〜急にその場が静まり返り辺りは緊張の糸が張り詰めた。その時アーサー達の背後から戦場に向けて一声がかかった〜

ライアス:なんか包囲網みたいになってやがるなぁ。よし、強行突破だ。

レノン:標的は目の前だ。己の全てを賭けて滅せよ!

アーサー:いよいよ始まりやがったな

ウーズ:そうだな。感情が昂ってきた

バルト:全ッ軍!!! 突撃じゃぁぁ!!!

ライアス:こちらも正面から迎え撃とう!!

アーサー:いくぞ! おーりゃぁ!

ウーズ:だな。

アーサー:連携だ! ウーズ!

ウーズ:言われなくても分かっているよ

ドロイト:おい新人、威勢がいいのは良いが開幕から飛ばしすぎてバテるなよ?

アーサー:言われなくても分かってるよ!

ドロイト:そうだな。後にわかることだ。実力を見せて貰うぞ。

アーサー・ウーズ:応!!


バルト:ハッハッハッ! いつもよりも一番隊の切り込みが効いてるな! 

レノン:期待の新人が無事暴れてくれているようですね

バルト:結構結構! そしたら若者にアレをやらせてみるかぁ!

レノン:前回の会議のやつですね......では伝令を飛ばします

バルト:この戦......一気に片付けるぞ!

〜前線で悪戦苦闘しながらも戦う二人に伝令を聞いたドロイトが駆け寄る〜

ドロイド:上からの命令だ! 戦線離脱しろ!

アーサー:なんで俺がお前の言うこと聞かなきゃなn......

ウーズ:アーサー、一度命令を聞こう!

アーサー:ったよ、全く。

ライアス:前線に兵士をもっと送り込んで維持しろ

ドロイト:クソッタレが敵兵が流れ込んだせいで全然策を打てねぇ......

クランス:ここは私に任せて先を急げ(戦槍を掲げる)

ドロイト:ったくどこほっつき歩いてたんだよ

クランス:いやぁ、色々とありましてね。

ライアス:あの戦槍は名槍「穿煌」か! またまた厄介な奴が現れたもんだな

クランス:ここは俺に任せて行けと言っているんだ!

アーサー:誰だかわからんが恩に着るぜ。

ドロイト:奴はクランス、8番隊隊長を務める、貴族の一匹狼だ

クランス:私がここに(戦場)に降り立ったからには殲滅させていただきます!

〜戦禍をクランスに任せて抜けるとアーサーはドロイトから全容を聞いた〜

アーサー:そう云えば作戦の全容自体はなんだったんだよ。

ドロイト:総司令官から「欺騙を以って頸を刈り取れ」との通達だ。

アーサー:はぁ? つまりどう言うことだ?

ウーズ:つまり、全軍を囮にして三人で大将頸を挙げろ......と。

アーサー:初陣にしては任務デカすぎないか?

ウーズ:逆手にとれば手柄を挙げるチャンス......だな

ドロイト:俺らはこの戦の台風の目だってことだ。足、引っ張るなよ

アーサー:そっちこそ置いていかれるなよ

ドロイト:十分だ。この戦に終止符を行くぞ。

〜谷を越えて敵陣の背後に回り、峠に着いた〜

アーサー:ウーズ、俺らの力魅せてやろうぜ!

ウーズ:当然だ。

アーサー:先手必勝! 俺らの乱舞を喰らいな。

ライアス:(受け止めて、弾き返して転倒させる)いい連携と度胸だ。だが、甘い。

     狩猟者はお前らだけじゃ無いんだよッ!(斬りかかる)

ウーズ:まずい、アーサー避けて!

ドロイト:<キンッ!>(剣で受け止める)飛ばしすぎるなと言った筈だが?

ウーズ:隊長!

アーサー:まだまだバテちゃあいねぇよ!

ドロイト:じゃ無いと困るっ! 合わせろ!

アーサー:言われなくても分かってるよ!

ライアス:若造二人に負ける程弱くはねぇんだよ!!!

ドロイト:(足を斬りつける)オイシイとこはくれてやる!決めろ!

ライアス:くっ......雑魚の分際で......巫山戯るなぁぁぁ!!

アーサー:いちいち五月蝿えんだよ! 大人しく逝け!(心臓を貫く)

ライアス:ぐ......かはっ......(血を吐く)ダグラス様.......

ウーズ:勝った......のか? 勝ったんだ!僕たち!

ドロイト:俺がいるんだ。当然の結果だ。

アーサー:......ありがとうございました! 隊長!

ドロイト:応! とはいえこれはお前の手柄だ。よくやった!

〜敵将ライアスが戦死したことが戦場に知れ渡ると敵国は一斉に撤退していった〜

レノン:よくぞ奇襲を成功させてくれた。おかげで被害も最小限にできた。

ドロイト:勿体無き御言葉。有り難う御座います。

バルト:よくやった。下がっていいぞ。

ドロイト:はっ!(敬礼して立ち去る)

レノン:一種の賭けだったのですが......まさか成功させるとは。

バルト:そうだな。流石はあのニールさんの弟子なだけはあるみたいだな。

レノン:はい。そのようですね。














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