W Knight~俺らの物語~
MKll a.k.a 邈襲
第1話 面影と幻影
《登場人物》
[アーサー・ラス・クルーガー]
この物語の主人公で13歳。
[トライト・ウーズ]
主人公の相棒で主人公に縋る。13歳
[ヒース・ウィーロス・リーナ]
主人公の幼馴染で惹かれあっている。
[ハーリスト・ライラ・フィオナ]
ウーズの許嫁。お互いに好意がある。
[ニール・ガンテ・ワイエット]
主人公の師。剣の達人。
[ダグラス・アンスール]
敵国の将軍。因縁を持つ
[フルキエ・グダ・アリア]
敵国の参謀二柱の一人で内心、残虐的な事はあまり望まない性格
[ギュフル・エクサ・アドラ]
敵国の参謀二柱の一人。平和的解決を望んでいる
[ナレーション]
『本編』
〜世は中世ヨーロッパ。人々は平和を求める者たちと只管に力を求める物たちに分かれた。これは平和を求めるが故に強さを求める者たちの物語〜
アーサー:リーナ! 大きくなったら僕が絶対に守る! だから約束! 大きくなっ たら結婚しような!
リーナ:うん! 約束!
ウーズ:あっ! アーサー! こんなとこにいたのかよ!
アーサー:ウーズ。ごめんごめん。おつかい一緒に行くんだったな
ウーズ:リーナも一緒に行くか?
リーナ:ううん。ここでフィオナと遊ぶ約束してるから行けないや。
アーサー:そっか......じゃあまた今度!
〜数刻前の隣国「窮帝国」ではこの時代を変えるべく大きな一手を打つことに関する決議が行われていた〜
ダグラス:我は暇を極めた。
アリア:我が軍はここ半世紀軍長の力を恐れて他国は避けて戦闘はせずに鍛錬ばか
理でしたから、その怠惰同情致します
アドラ:ですが軍長兼将軍である貴方様が一国を攻めれば即座に壊滅してしまいます
ダグラス:それの何が行けないというのだ?言ってみよ。
アドラ:いえ......
ダグラス:我がこれ以上待っていて半世紀前みたいになっても遺憾だろう?アリア。
アリア:え、えぇ。そうですね。
ダグラス:挑む以前の問題しかない弱者は我の眼中にはないのだ。
平和を楽しむのはこれまでだ、今すぐ隣国のぬるま湯に浸かっている
奴らに現実を見せてやろう。アリア! ついてこい!
アリア:はい! 只今!
アドラ:(小声で)お願いだからアリア......なんとかして......
~アーサー達がお使いを終えて帰路に着く頃、突如空色が変わり敵国の軍勢が街に攻め入り、包囲した~
ダグラス:焼き払え。全てだ。
アリア:打ち払え!
ダグラス:逃げるものは皆切り捨てよ。
アリア:......っ......はっ!(敬礼)
アーサー:なんだこれ...まずいぞ。奴ら攻めてきたんだ。
ウーズ:取り敢えず隠れよう。あの家に...
アーサー:大丈夫か...? この家も持たないかもしれないぞ...
ウーズ:(小声で)隠れて! 誰か入って来た!
アーサー:見ろ! 僕たちと一緒で逃げ遅れた人達だ!
ウーズ:あっ......!
フィオナ:あ......!
ウーズ:フィオナ、無事だったか? 怪我は?
フィオナ:わ、私は大丈夫だったんだけど......リーナが!!
アーサー:......ッなんだって!?
フィオナ:私と遊ぶ約束で...広場にいたから......。
アーサー:クソッ......! (広場に飛び出す)
フィオナ:あ......! 待って!
ウーズ:だめだ、外は危険すぎる! それに......
〜リーナは広場で怖くて何も出来ずにその場に蹲ってしまっていた〜
ダグラス:おい、なんだ? このガキは?
リーナ:あ、やめて!
アーサー:おい、何やってんだ?
ダグラス:どうした、餓鬼が。
アーサー:リーナに手ェ出すんじゃあねぇよ!
ダグラス:うるせぇ、引っ込んでいろ。(蹴りを喰らわす)
アーサー:ぐっ......はぁ......
ダグラス:この私に歯向かうとはな......この餓鬼少しは面白い。 が、私は忙しい。
アリア。
アリア:承知いたしました
リーナ:離して! アーサー!
アーサー:ッ......リーナ!
アリア:ごめんなさいね、追わせるわけには行かないわ
アーサー:そこを退けぇ!
アリア:本当はこんなことしたく無いのだけれど...はっ!
アーサー:グハッ......
アリア:暫く眠っていなさい。敵兵が来る前に我が軍は速やかに帰還せよ!
〜アーサーが気がつくとそこはそこは一軒の古屋の中だった〜
アーサー:(目覚める)はっ......!
ニール:目が覚めたか、小僧。
ウーズ:アーサー、大丈夫か?
フィオナ:みんな心配してたんだよ。
アーサー:くそぉ......絶対に守るって......約束したのに......
ウーズ:アーサーは頑張ったさ......でも
アーサー:僕、ウーズたちの事も置き去りにして......
フィオナ:このおじさんが助けてくれたの。凄かったんだよ! 悪い人達全員あっという間に倒して
ニール:君たちも私が来るまでよく耐えていてくれたね。
アーサー:(ボソッ)僕、強くなりたい......
僕を弟子にしてください! 強くなりたいんです!
リーナを...守ってやれる男にならなきゃ行けないんです!
ウーズ:僕も、何も出来なかった。強くなりたい......
ニール:普段弟子は取らない主義なんだがな。仕方ない。
決して楽ではないがいいんだな?
アーサー・ウーズ:はい! お願いします
〜血反吐を吐くような思いで厳しい試練に耐えて、強さを求めて4年の月日が経つ頃二人は見違えるほど成長し、逞しくなった〜
ニール:今までよく頑張った。 お前らに教えられることは一通り教えた。
アーサー:ありがとうございました!
ニール:力とは、強きを砕いて弱気を助ける為に使え。 間違った使い方はするなよ。お前らに最後の師としての教えだ
ウーズ:はい。 では僕たちは奴を追います。
ニール:そうか、行ってこい。 案外寂しものだな......弟子の船出とは。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます