旧 降下作戦1

「第一降下予定ポイントまで50秒。野郎共、準備はいいな?本機は機体投下後、速やかに暴風域を離脱する。上空支援はないからな。」

『うっわ逃げるんすか。』

きしめ。解っててあおりやがる。


「お前の機体に劣化ウラン弾が当たってもいいならやるぞ。」

『本当に当てられるから怖いんすよねぇ。』


馬鹿め。ぎりぎりでかわせるところに落としてんだよ。

本当に当てたら俺がしょっぴかれるだろうが。


「第一降下予定ポイントまでカウントダウン。5、4、3、2、1、西本にしもと機、井上いのうえ機投下!」


『了解!』

『あいよ!』


吹雪の中、まず2機が降下、間髪かんぱつ入れずに次の機体の投下シークエンスへ。


「玲華!機体の制御頼む、次行くぞ!」

「解ってる!」


『こちら西本機、地表へ到達、井上機も着地完了を確認。』

『西本機、井上機はポイントbへ移動開始。』

『了解。』


第二降下ポイントに到達。

「よし、きし機、梶谷かじたに機、紺野こんの機投下!」

『いきまーす!』

『……っ!』

『留守頼んだよ!』


猛烈な吹雪のなか、更に3機のヘミスが降下していく。


死ぬなよ。


「ハッチ閉鎖完了。ひとまず離脱する。」

「了解。」


玲華が機体バランスを崩さないように慎重に旋回しつつ暴風域を離脱する。


ひとまずこれで俺たちは暇である。

暴風域を抜けたところで作戦完了まで俺たちは待機だ。

しばらく吹雪の様子を見ながら回収できそうなポイントを探さないといけない。


「大変なことになった。」


自動操桿じどうそうかんに戻した玲華がまじまじとこちらを見つめる。

なんとなく目を逸らしつつモニター画面に目を落とす。

「まあ、こういうこともあるさ。データー上では、少なくとも年間800体は降りてきてるって話だし。」


「大地も本当は降下おりたかった?」

「やなこった。面倒ごとは御免ごめんだね。」

「自分のお金で機体をフルカスタムしてる人が言っても説得力ないけどね。」


へっ。

いくらTg型でもこの吹雪の中、格闘戦ができるもんか。

距離をとってお金の掛かる火器でるしかないんだから、面白くもなんともない。


さて、野郎共を回収できそうなポイントを探すとしますか。


───────────────────────


隊員の名前が少しずつ出てきます。

キャラ自体もだんだん出していこうと思います。

よろしくお願いします。

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