13.エピローグ~明日の笑顔のために~

GM : では、翌日。あの後、問題となっていた山賊は皆さんの活躍で見事に倒され、リカント達のフェス3日目が行われます


ナング : キノコのおばさんが聞いたらびっくりだろうね。「キノコ狩り現場にいる蛮族退治に行ったと思ったら強盗団討伐してきた」なんてさ(笑)


GM : そりゃそうだ(笑)


ジェニー : 冒険者ってすごい


GM : さすがに3日目にイベントはないです。喧嘩するリカントを止めたり、余裕が出来たんでゲームに参加したりとかそんな感じで、のどかに3日目は終わります


GM : あ、救出したマレーシャさんの旦那から礼も言われます


マレーシャ(GM) : 「これからも旦那のこと、旦那大事にしなくっちゃなって思った。本当にありがとう」


ジェニー : 「無事でよかったよ」


GM : 嵐のような3日間が過ぎ、いよいよ閉会式も行われ、フェスティバルは終了。その後、皆さんはフルシル神殿に呼び出されます


フォス(GM) : 「あなた達のおかげで大ごとを防ぐことができた。いくら感謝しても足りない。本当にありがとう」


ナング : 「冒険者として、依頼を果たしたまでです。フェスティバルの無事な完遂、おめでとうございます。ふ、ケガならばご心配なく。私には頼れる友人が居ますから」


フラッド(GM) : 「ま、大ごとを防げたのも、頼れる友人のおかげじゃな」


クリスティーネ : 「問題ありません。お仕事でしたし、しっかり楽しめましたから。一休みしたら、連中がアジトにしていた遺跡も調べないと♪」


ジェニー : 「久々にリカントの祭りに参加できて楽しかったよ」そう言えば、『黒き焔』について、手掛かりはあった?


GM : 指令書などを調べたところ、魔動機をどこからか入手して、大規模のテロを計画しているようです。今回はその前の資金稼ぎって感ですね。


ナング : 「やらせんよ。その為に俺達冒険者がいる、そうだろう?」


ジェニー : 「そうだね。やらせない。わたしが冒険者になった理由の一つだ」


クリスティーネ : 「……え、私も冒険者?」


ナング : 「登録はしているだろう?」


クリスティーネ : 「ええ。僻地で調査する時に何かと便利ですので」


ジェニー : 冒険者の自覚がない……


クリスティーネ : 「そうね。下手に騒乱でも起こされたら、色々と支障が出ますわ。なら、阻止は絶対ね」


フォス(GM) : 「来年は別の街でフェスティバルは行われるだろうが、その時にはのんびりと祭りを楽しんでもらえればと思う。本当にありがとう」


ジェニー : 「その頃には……全てを終わらせられるといいな」


GM : では、ジェニーが自身の未来に思いをはせるところで、今回のシナリオは終了になります。お疲れさまでした


一同 : お疲れ様でしたー!


 こうして、リカント達のカントリーフェスタは無事に終わることになった。冒険者たちの旅はこれからも続いていく。これは彼らの旅の、ほんの1ページ。

 クリスティーネが自らの研究を完成させることができるのか。

 ジェニーが部族の仇を取ることができるのか。

 ナングとフラッドがライエブラッド家の家名を取り戻すことができるのか。

 それは全て、彼らの決断とダイスの目が決めていくのだろう。


 ともあれこの場は、冒険者たちが来年、平和なカントリーフェスタに参加できることを祈りつつ、筆を置きたい。

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