狙われたカントリーフェスタ

まえがきと物語の主人公たち

　本作品は、ソードワールド2.5よるセッションを書き起こしたリプレイ小説です。リプレイコンテスト応募作ということで、基本的なルールの説明は省いて執筆してあります。あしからずご了承ください。

　また、本作はＧＭマガジンVol.10掲載の「狙われたカントリーフェスタ」を使用したシナリオです。シナリオの詳細に関しては、かなり大幅な改変を加えております。シナリオのネタバレは避けたいという人・シナリオの改変が得意でない人はお気を付けください。

　出てくるモンスターなども大幅に変わっております。同じように遊ぶ場合には本文中のレギュレーションを参考にしてください。

■物語の主人公たち

・クリスティーネ（エルフ、女、３７）

　小ぶりの槍を持つ女エルフの魔法戦士。貴族の家に取り換え子として産まれたが、面倒を嫌い、学問の道に進む。極めて強い好奇心から、自ら実地で学ぶため、冒険者として現場に降り立った。仲間からは「教授」と呼ばれる。

・ジェロニモ＝Ｊ＝ジェニー（リカント、女、１７）

　樫の杖を持つリカントの武道家少女。本来は純朴でのんびりした性格だったが、蛮族の集団『黒き焔』に部族を滅ぼされた過去から苛烈な復讐者となった。復讐以外を切り捨てて生きようとしているが、根っこの優しさを捨てられない。

・ナング＝ライエブラッド（リルドラケン、男、５８）

　戦闘用の樫の杖を構えたリルドラケンの戦士。鷹揚さと冷静さを併せ持つ、騎士の鑑のような性格をしている。貴族の家系に生まれたが、父親が魔神の知識に触れたことがきっけかで家は没落。家の再興を求めて冒険者となった。

・フラッド＝ライトランド（人間、男、５８）

　槍を持った野伏風の老人で女神フルシルの神官。ナングの従者で、取り潰しにあったライエブラッドの再興に協力するため、共に旅をする。物腰落ち着いた人物だが、ナングに対してのみ地が出る。