悪魔の戦闘準備、そして失神
バッドシティーなテーマソングに添えて芥子河原と結ちゃんが町を駆けまわって
情報を集めに行く。芥子河原が海老道楽の看板に気を奪われてた頃
結ちゃんがいつかの井上剣太郎と言う元刑事の喫茶店兼情報屋のマスターに
事の次第を説明したら丁度その情報がビンゴ。
調べるにつれ始末された下級悪魔くんが何をしてたのかが明らかになる。
闇商人な行為を現世で行うのを生業としていて
売ってるモノも多種多様。その中にオルタギアが混ざってたって答え。
その情報を芥子河原がデビルスマホで着信する頃
彼は海老道楽の看板のギミックに首を挟まれ
一回死んだつもりになって首の骨を一回外して引っこ抜いていた。
何が言いたいかと言うと今回の芥子河原、あんまり仕事出来てない!
「正面ってどっちだ?・・・男のモノが付いてる方だから・・・
(骨を戻す音)んはゥ!今のは痛かったァ。だけど背が伸びたかも」
目撃者の方をデビルスキルの暗示で錯覚だと思わせておいて戻る事に。
芥子河原が戻ると、既に色々と準備が進んでいた。
「遅いぞ芥子河原!闘いを目の前にして腑抜けているのかァ!」
師宮、芹沢、神代涼も揃って・・・
芥子河原はとある疑問を投げかける。
「そのお揃いのバトルスーツは何だ?」
「特務課から支給されたバリアスーツだ!」
「インナーがウェットスーツみてえだよな毎回こういうの。ギチギチする」
「こういうの初めてなんでよくわかんないですけど・・・
上にカッコいい服羽織ってるし如何にもバトルって感じですね。」
あらまぁ、綾さんとか結ちゃんも健康的な肉付きが露わに。
その上から魔力コートを羽織っていて露出の少ない風貌だけど
いつもと違うと何か刺激的。
(芥子河原の精神年齢は定期的に14歳に退化するのだ)
「ヴェっさん用のも渡されてるんですよ!」
「よーし。俺様の悪魔超剛筋バディを・・・ふォン!」
時計型デバイスからナノファイバーが展開して
前もって入力しておいた身長、体格に合わせて
スーツが展開する変身アイテム。これで防御力アップとか
経験値みたいなのも記録される便利アイテムらしいのだが・・・
「痛い!痛っ!入んないみたい!止めて止めて!」
さっきの事故で首が伸びてしまった芥子河原の頸動脈にナノファイバーが食い込み
失神する寸前のあの感覚がサーっとやってきてしまった。
「首のトコですかね?せーのっ!」バキッ
結ちゃんの馬鹿力で首の骨は良い感じに縮んで収まりがよくなり
バリアスーツの装着完了と相まった。
「あー。魔界が見えた気分だぜ。んで、お相手さんはどちらに?」
結局、ブローカーとして暗躍してた悪魔の販路を遡った結果
違法な治験でオルタギアの実験を強行し
ただでさえ人間としての人生を狂わされたのに
報酬を出し渋ったのが事件の引き金らしい。
「今回はそのブローカーに例のオルタギアの適合者が復讐をしかけ
組織と戦おうとしてるみたいです。」
涼くんの分かりやすい解説が助かるぜ!
「よっしゃ!じゃあ一丁かましたろうかい!?」
首の骨をゴキゴキ鳴らして息巻く芥子河原。
来たばかりの彼にはバリアスーツがまだ馴染んで定着していないので
再びナノファイバーが頸動脈に食い込み
文明の利器に彼は絞め落とされてしまったのだった・・・
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