悪魔の人生ゲーム

悪魔だって死ぬときは死んじゃう。

人間よりも不確かな要素のガチャポン箱に放り込まれ

上手く行けばそのまま人間に転生するがそんな悪魔の死亡フラグと言えば

人の世界に放り込まれた悪魔が涙を流す時。心を打たれるモノ。

基本、人間の悲しみの概念は理解しているが知識と知恵が違う様に

字面でしか理解していないのだな。本当の悲しみとは己を憐れむ事も出来ずに・・・

つまり自分を可哀想だとか思えない。1mmも己に同情出来ないから

悲しみのドン底で涙が熱湯の様に流れて来たりしないのだ。

特に人間界に左遷された悪魔達はそういう感情を排除されちまってるんで

精神的な意味での罰の意味合い。戒めの概念が濃い目の設定と言った所だぜ。


現世に舞い降りた俺様ではあるものの、生きる意味とか考えて来なかったのに

センチメンタルな人類を見ると俺様も考えさせられるモノがあると言うものだ。

さっき不確かな要素のガチャポン箱と言ったが、このお遊びには欠点がある。

産まれた時のガチャポン箱があると信じて、それを嘆く若者が多いと聞く。

言っておくが生きる上でのガチャポン箱には大当たりの概念が無いのだ。


別に誰もが世界中から好かれる人間になれっこない。

だが、大多数から嫌われてもいないのが現状だって何故気付かないのだ?

別に逆境を全てポジティブに捉えろとは言わぬが

憎まれ口を言うなら憎まれる覚悟をしろ。

人を嫌いになる事だってあるだろうがそれは嫌われる覚悟をしろって事だぞ?

誰かを罵るなら煽りとかハッタリでは無い。割とマジで命を賭けろ。

それが出来ない卑怯者は黙ってた方が賢明だが卑怯者に限って

デリカシーの無い言葉で無自覚に自分を穢してどんどん不幸にしてしまうのだな。

黙ってる方が案外チャンスを拾える。

何せ一度言葉にしたらゲームの様に選択肢が強制的にプッシュされて

運命が良い方にも悪い方にも変わる。いちど振った賽の目は変えられない・・・


良心は沈黙で語れとハイデガーと言う人が言ってたぜ。

特に偉い人じゃなくても一挙手一投足で進路は変わる。

死と言うのはネガティブな概念と捉えがちだがいずれは向き合わないといけない。

人類よ。生きてる間の選択肢に気を付けろ!

死と向き合って初めて生きる意味を構築するのが生きると言う事だと思うぜ?


世の中綺麗事で溢れかえってるが、その綺麗事の本音と言えば

「自分が得をするから」と言う主語を抜きにして多数派の意見にすり替え

己が傷つかない様に都合良く世の中を回そうとしてる奴らも多々見受けられる・・・

人類よ。平和が一番だろうが、その為にしている事は本当に自分の為か?

良いヤツほど誰かの為に何かしているモノだが、善意を悪用する輩に気を付けろ!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る