エピローグ・合否判定

ケニーは【アウェイクン】を使ってミシアを気絶から回復させ、【キュア・ウーンズ】でHPを治しました。


コノハ「それで、試験の結果は…?」

ルディア「4試験中、3つが合格でした」

アーキル「全部に合格できなかったから、パーティーに入れる話は無しだな!」

ミシア「えー…!そんなぁ…」


ケニー「ちょっと待ってください」

アーキル「ん?」

ケニー「もし試験が4つ全部不合格だったら、最終結果は当然不合格でしょう。逆に4つ全部合格だったなら、文句なしに合格です」

コノハ「そうね」

ケニー「なら、その間の場合は?半分が通っていたら良しとする考え方もありますし、学院の科目試験のように6割を超えていたらOKとする考えもあります」

ルディア「それなら、ミシアちゃんは75%通っています」

コノハ「それなら、ミシアちゃんは合格じゃないかしら」


アーキル「おいおい、今さら何を言ってるんだ?最初に決めただろ…」

ケニー「最初に言ったのは、試験の出来によって合否を決める、ということだけです。合否の基準までは決めてなかったですよね?」

アーキル「…あぁん?」

ミシア「じゃあ…?」


ケニー「ここで、多数決をとりたいと思います。6割達成していたら合格、で良いと思う人?」


アーキル以外の全員が手を挙げました。


ミシア「はーい!」

アーキル「なんでお前まで手を挙げてるんだよ!?」


コノハ「ミシアちゃんを含めても含めなくても、結果は同じじゃないかしら?」

アーキル「…くっそー、お前らハメやがったな…?!」

ケニー「何のことでしょう?」

コノハ「ほら、アーキル。結果は文句を言わずに受け入れろ、って言ってたのは自分でしょう?」

アーキル「ぐぬぬ…」


しばらくの間アーキルは悩み、そんなアーキルを全員が固唾を呑んで見守ります。


アーキル「はー。仕方ねえな。オレの負けだ」

ミシア「え、ほんと……?」


ルディア「では、ミシアちゃんを私たちの仲間として迎え入れたいと思います!」

ミシア「……やったー!ありがとう!!」

ルディア「おめでとうございます、ミシアちゃん!」


こうしてミシアの入隊試験は終了したのでした。

めでたし、めでたし。

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