Session6-10 退くか闘うか


敵の戦闘準備はなく、味方はオルフが【能力値増強/+2】の呪印で敏捷度を強化。

シュシュは《巨象守護の型》、Aランクのバークメイルとビートルスキンを使用します。

魔物知識判定はイスデスとアルクトスの合わせ技でどちらも弱点を抜き、魔動機

『ミガ』が2体と、改良された『バレンドルン』1体であることがわかりました。

『バレンドルン』には、以下の特殊能力が追加されています。


●全身

○ターゲッティング 「▶光弾」「▶ハンマースロー&引き戻し」を使用しても誤射を起こしません。

●右半身

▶光弾/6(13)/精神抵抗力/半減

 「射程/形状:20m/射撃」で「対象:1体」に「2d+3」点の純エネルギー属性の魔法ダメージを与えます。

 この能力は連続した手番には使用えません。



オルフ:そう、銃器がポップコーンマシーンに改良されている。

シュシュ:最高だね。

GM:違います(笑)。

オルフ:(データを見ながら)……つえーやつだ。取り合えず戦うにしても逃げるにしても先制は取る必要があるかな。

アルクトス:「確保できなかった以上、最悪撤退も視野に入れておけ」

GM:先制値は12だ。判定どうぞ!

シンカイ:(ころころ)成功。事は全てエレガントに……ですわ。


迅速な探索を終え、イアンたちの正体や隠れ家の位置も判明した今、

ここで撤退しても、有力な情報を得たものとして依頼は完璧に達成されます。

しかし、彼らが保管している"紫水晶"の山を逃してしまう……ということでもあります。


アルクトス:思ったよりきついの出てきたね。

シュシュ:さすがにバレンドルンのほうが硬いなぁ。

イスデス:ジリープアー(ジリ貧)で負けそう。

オルフ:万全ならいけそうだけど……ちなみに撤退に関する処理をお聞きしたい。

GM:先手取ったし……そうだな。すぐに逃げ出すなら、特にダメージもなくそこから撤退できるとする。一度戦って様子見をするとなれば、乱戦から離脱し、戦闘エリアから抜けだしたら撤退完了とするぞ。

シンカイ:「……この機械の紫水晶を取り出すにしても、日を改めた方が良いでしょうか。回収されてるやもしれませんが……」

イスデス:「撤退……かな。うん。もう奴らには逃げられてしまったし」

オルフ:GM、逃げる時紫水晶を拾っていくことは!

シンカイ:ぬすむコマンドだ。

GM:ふむ……じゃあ、こうしよう。全員にスリ判定を行ってもらって、達成値の合計×100Gの価値の紫水晶を入手して撤退できる!

アルクトス:ヒューッ!



冒険者たちは、部屋の隅に散らばっている欠片を回収します。合計で、4400Gぶん。

ミガから発射されるロケットパンチや、バレンドルンから射出される鉄球をシュシュが受け流しつつ、その部屋から撤退しました。

GM/ライズ:「みんな早く! 逃げ道は安全そう!」

シンカイ:「承知……!」

シュシュ:「ひゃあっ!」盾でがいんがいん受け止めながら(結果的に)殿を務める。

イスデス:「OK。あのデカブツなら扉を出て来るのも難しいだろうさ! 今のうちに逃げるよ!」

シュシュ:「南……南……」

GM/ライズ:「来た道は北だよぅっ!?」

シンカイ:「北だけに」

シュシュ:「……」

アルクトス:「言ってないで逃げるぞ」

GM:呼び出された魔動機…特に巨大魔動機のほうは、明らかに扉を潜れないサイズだ。小型魔動機ならば追ってこれただろうが、しばらく部屋から距離を取って振り返っても、追跡してくる様子はない。

アルクトス:ふと、もう逃げられたのなら草焚いても良いんじゃ……? という思いが。

シュシュ:焚いて再戦しにいっても回収されてるかもですからね……。

オルフ:回復して挑んでもいいらしいが、どう……する?

シュシュ:扉の外から魔法ハメできないかな(笑)。

イスデス:ちょっと行ってスパーク! すぐに隠れる!

GM:ロケットパンチ! ロケットパンチ!!(1回限り)

シュシュ:かばう!

GM:貫通!!!!

シュシュ:ぐえー!

GM:まあ、ここで撤退してもぜんぜん構いません。ただ、他に君たちが気になった点としては、バレンドルンはおそらく『ここ数ヶ月のうちに改良されていた』というところですかね。

イスデス:そう言われると深追いしたくなってくるなぁ。



作戦会議の結果、減ったHPとMPを救命草、魔香草で30分ほどかけて回復し、もう一度様子を見に行ってみることになりました。

これにより、ジャンくんのHPが28まで。アルクトスのMPが30、イスデスのMPが29まで回復します。



オルフ:今、先制判定⇒紫水晶スリ逃走⇒以下無限ループ……というのをですね……。

一同:(笑)

シュシュ:流石にエネミーも学習するやろ!

イスデス:金稼ぎイベントじゃないんだから……!

アルクトス:それ多分どこかで先制失敗するやつ。

GM:内部処理で、部屋の南側にある紫水晶の数は決まっているため、5000G以上はスリ判定で盗めません(笑)。

オルフ:くっ、パッチ当てられてた(笑)。

シュシュ:「ほ……ほんとに行くんですか……?」

アルクトス:「取りこぼした以上、何らかのリカバーが要るだろう」

GM/ライズ:「オイラはまだまだ平気だよ!」

シンカイ:「あとは駐留しているか否かですが……」

イスデス:「回復さえしておけば何とかならない訳ではないんだ。確証はないがね」



シュシュ:じゃあ、扉を開ける前に支援魔法をかけていきますかね。

イスデス:はぁい。と言っても、できるのは【フィールド・プロテクション】を自分以外に……あとはファイアウェポンくらい。

アルクトス:こっちもストガ撒いときます?

オルフ:ストガはいいんじゃないかな。どうします? ライズ君がファナ出すまで粘ります?

一同:(笑)

GM:まあこの場合はあれだな! うん!

イスデス:お……?

GM:ライズ君いまソサ2とコン3なので! そのレベルまでの魔法なら使えるものとします!

シュシュ:やったぁ!

シュシュ:……タフパワーまでいけるやん。

イスデス:強すぎる。

GM:事前準備が可能なときに限り、OKとしますね。もちろんMPはしっかり消費してもらうぞ~。



ここぞとばかりにライズを酷使する冒険者たち。

【ファイア・ウェポン】【エンチャント・ウェポン】と【ファナティシズム】をオルフとシンカイに、

【プロテクション】をシュシュ、ジャンくん、シンカイに追加で行使します。



GM:ライズの残りMP……6!

オルフ:ライズ君は戦闘でスパーク1発撃てるMPを残す。

シュシュ:あとで美味しいもの作ったげるね……。

アルクトス:それって水では?

シュシュ:そうだが……? おまけにご飯もつけるけど。

シンカイ:おまけがメイン。

イスデス:私は回復用として残しておこう。


GM:戦闘準備を整えた君たちは、水晶のある部屋へ向かう。

部屋では機械音が絶え間なく聞こえる。どうやら、まだ侵入者を排斥すべく稼働しているようだ。

シュシュ:作戦! 前にいるやつからボコる!

オルフ:さーちあんどですとろい!

イスデス:でんげきびりびり!

GM:君たちが部屋に近づくと、魔動機も君たちに向けて迫ってくる。部屋の中にはイアン達の姿は見当たらない。紫水晶も、先ほどのままだ。

シュシュ:よぉし。

GM:では、ふたたび戦闘準備からの先制判定!



戦闘準備行動は、先ほどと全く同じ。

先制判定もオルフが取り、今度こそ戦闘開始となります。

敵の隊列はシンプルに、ミガ2体とバレンドルンが冒険者たちの先頭から5m前にひとかたまり。

オルフ、シンカイ、シュシュは先頭へ、その3m後ろにイスデスとアルクトスが配置されます。



イスデス:「さて、開戦の合図だよ!」【スパーク】で全体攻撃だ。(ころころ)行使16!

GM:ミガは固定値で抵抗突破。バレンドルンは振るよ!(ころころ)抵抗17!

イスデス:ぬわーっ、仕方ない。

シュシュ:奔流……?

イスデス:今日の分は空っぽなのです。指輪も破壊してしまいましたからね。

オルフ:しょうがないしょうがない。

イスデス:とはいえ、弱点だ。(ころころ)バレンドルン3部位に6点、ミガには8点と……1回転して12点!

アルクトス:ナイスゥ。

イスデス:「おっ、手ごたえアリ! 魔動機は電気びりびりに弱いってね!」

GM/ライズ:「やるねぇおねえさん!」

イスデス:「あっはっは!もっと褒め称えてくれたまえ! やる気がモリモリ湧いてくるぞう!」

GM/ライズ:「……イスデスのことおねえさんって呼ぶのヤだな……」

イスデス:「ひどくないか!」


アルクトス:では、手番貰いまして。先にやっておこう、【誤射防止】アクティベート。《魔法拡大/数》を宣言して、【ウィンドカッター】を敵全体、5倍拡大(ころころ)16。

シュシュ:ヨシ、ミガ抜き!

GM:(ころころ)こっちは19。ボスの力を見せていく!

アルクトス:(ころころ)ミガに弱点で10と11。バレンドルンには6点オールだ。


オルフ:続こう。ヴォーパルAを自分へ、【キャッツアイ】【マッスルベアー】を使用、【威力増強/+5】【C値増強/-1】をアクティベート。固有MPはもうないから、自前で消費……。

GM:魔器は連戦に弱い! 移動には、バレンドルンが3m制限移動前進して対応するぞ。

オルフ:《衝風・捨身相殺》で、出てきたヤツに攻撃だ。(ころころ)3ヒット、ダメージは……(ころころ)18、25、26!

シュシュ:ヒュー。

アルクトス:回るぅ。

GM:防護8! 合計45ダメージで……車輪が一瞬で爆発した!!

オルフ:「まず足から潰すのはセオリーだよな!」強化の乗った拳が車輪を砕く。

イスデス:これは道中の出目チャージが活きましたわね。

シュシュ:ではライズくんお願いします!

GM/ライズ:「いくぞーー!!」(ころころ)フェローダイスは1。回復か攻撃!

イスデス:バレンドルンの右、殴ってもらおうか。

GM:OK!(ころころ)回避は……1回されて1ヒット。ダメージは防護引いて5点ダメージだ。

オルフ:よいよい。

GM/ライズ:「うがー! オルフみたいにいかないなー!」

オルフ:「魔力の関係でそっちにゃ魔法かかってないからな」

シュシュ:「……ライズ様には頼りになる魔法もありますので」

GM/ライズ:「へへーん、オルフは魔法使えないもんね!」謎のマウント。

オルフ:「その分お前らがいるだろ」

イスデス:「ふふふ。もっと頼ってくれたまえよ」

GM/ライズ:「うん! 魔法はまかせ……ってもうかけれる魔法ないんだけど!」


シンカイ:「ふふっ……」手番開始。キャッツ、ビートル、ベアー起動、クリティカルレイA使用。

ミガ2にフランベルジュで単体攻撃!(ころころ)命中、1回転でダメージ31!

GM:ぬあああ!! なんでおまえ機械の身体ないの!! 25点でピッタリ!

オルフ:じゃすときう!

シュシュ:ビューティフォー……。

イスデス:いいねぇ。回した甲斐があるってもんだ。

シンカイ:「機械は嫌いですが──人型をしているのならばぜひもなし。なぜならば……」かちん、とフランベルジュを納刀し「頭部を破壊すれば失格となりますから」

GM:鋭い剣閃がミガの頭部を砕く。納刀と同時に、ミガはそのまま機能停止し爆散する!

オルフ:1回転して出目8でジャストだったのを見ると、賭けていい確率ではなかった気がする。結果オーライ!!!!!!!!!!!!!

GM:かっこいいからヨシ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


シュシュ:手番開始!《巨象守護の型》を、シュシュがオルフに、ジャンくんがシンカイに。【バークメイル】Bランクをジャンくんにつけて、【ビートルスキン】【ストロングブラッド】を使用。

「……あの赤くなってる刃……それなら……!」呼吸により体内の血の流れを早くし熱に耐える構えを取る。「……こっ……こわくなんか……ないもんっ……!」

GM:ういいいん。

シュシュ:「ピイッ」

イスデス:「あの刃……シンカイちゃんが危険かな?」

GM/ライズ:「がんばってシュシューっ! 大丈夫! すぐたおしちゃうからねっ!」

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