Session2、あとがき。

さて、２話目につきまして。

私はセッションごとに、ちょっとしたテーマのようなものを考えながらシナリオを作成しております。

今回のテーマは、『グランゼールの一般的な冒険者の末路』です。

大迷宮で一攫千金。ここへ訪れる冒険者の大半が夢見るものですが、やはりその大半は夢を掴むことができず、堕ちてしまう。

ディック、ピピン、ガストン達もまた、そうした冒険者の一団です。乞食や犯罪組織の下っ端に身を落とさず、農場に拾われたのは幸運だったでしょう。

ディックが脅しに屈して、仲間や冒険者たちに睡眠薬を飲ませてしまうかどうかは、判定とロールプレイの結果により左右されます。

今回は判定値もよく、ロールプレイでもキーワードに触れてくれたため、最悪の事態を免れつつ、さらに襲撃時のパーティ分割もあったため、最高の動きであったと言えるでしょう。

とにかく、癖が強いうえにロールプレイ力のあるＰＬのみなさんに助けられています。

特に、酒に酔ったオルフくんの独白が見どころでしょうか。素っ気ない態度を取りながらもなんだかんだで面倒見がよく、求められることを欲している……そんなキャラクター性を表現していただいていると思います。

『グレート・ロブ農場』の設定については完全にオリジナルです。グランゼール王国が急ピッチで開墾を始めているということ、そして迷宮に挑んで落ちぶれる冒険者が問題になっているということで、それらを解決するための場所があってもいいかと設定しました。

彼ら３人が冒険者として復帰できるかどうかは、また別のお話……。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

まだまだグランゼールに近い場所の冒険となりますが、気が向いたときにお読みくだされば幸いです。

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