Session6-5 謎の勢力

相談の結果、案内してきた男は、適当に縛って猿轡を噛まされ、空いてる部屋に放り込まれました。


シンカイ:ぐるぐるぽいっ。

シュシュ:「……えと……それでは先に進みますか……?」少し及び腰で。

オルフ:「ああ、行くぞ」

イスデス:「なーにがあっるのっかなー」

シュシュ:取引相手がいるかもしれないから注意深く聞き耳立てながら進もう。

GM:それでは、目標値10の聞き耳判定をどうぞ!

一同:(ころころ)成功!

シュシュ:耳ぴくん。

GM:よしよし。では君たちが地下街の路を進んでいると……少し先に行った曲がり角。そこで、ひそひそと話し声が聞こえるだろう。

シュシュ:「……!」ぴたっとその場で止まり。

GM:「客か?」「いや、合い言葉もない」「まさか場所がバレたんじゃ……」すべて『男性の声』だ。何も言わずに進んでくる気配を疑っているようだぞ。

イスデス:「で、合言葉だ。アレでいいんだよね?『医者はどこですか』だっけ」ひそひそ。

アルクトス:「それ言ったら全部台無しになるぞ」>イスデス

シュシュ:「石……石でございます」ひそひそ

シンカイ:「い……石を貰いに参りました……!」せいいっぱいか弱い女を演じる令嬢シンカイ。


GM:君たちが合言葉を言えば、それを受けてぞろぞろと路地から男たちが顔を出すだろう。……いや、顔は出ていない。顔がわからないように、すっぽりとフードで覆っている。

オルフ:後ろの方でなんか腕組んでよう。後方なんちゃら面。

GM/顔を隠した長身の男:その中でも比較的長身の1人が、君たちに少し近寄りながら言う。「ほう? アンタたちが"石"をねぇ~。……っと、そうだ。案内してきたヤツはどうした? それに、金はあるんだろうなぁ?」

イスデス:「まぁまぁ、そうせっつかない。短気は損気だ」

アルクトス:「金はある。案内してきたやつは、奥に進めといってどこかへ行った」

オルフ:銀貨袋を持ち上げておこう。

GM/顔を隠した長身の男:「……ったく、アイツ。あれにビビりやがったな……」先頭の男は頭をかく素振りをしながら、自身の懐を探る。そこから出てきたのは、紫に光る宝石のようなアイテム。宝物鑑定判定、12でどうぞ。

アルクトス:(ころころ)セージで成功だ。

イスデス:同じくセージ(ころころ)失敗。

オルフ:アーティザンでもできるんだったな。(ころころ)全部わかる!

GM:アルクトス、オルフは分かるだろう。まぎれもなく『本物の紫水晶』である、と。そして、この男はおそらく非合法組織絡みの人物ではない。

アルクトス:ふむ。どこの勢力だ……?


GM/顔を隠した長身の男:「こいつが欲しいんだろ? なら、あー、5mほど進んで金を置きな」男は、気だるそうにそう言うだろう。続けて異常感知判定、目標値13だ。自然環境扱いとするよ。

シュシュ:(ころころ)すっごいわかった!(6ゾロ)

オルフ:つよい。

シュシュ:耳レーダーがぬおんぬおんする。

GM:シュシュ、それにシンカイとオルフ……(ころころ)ライズも成功だ。……君たちは、周辺を見て違和感を感じる。

ガラクタや動物の骨、人骨……先ほどからそのようなモノは偏在していたが、男たちのいる周辺に積まれている骨やがらくたは、不自然に整理されている。

シュシュ:普段の癖で注意深くその辺りを観察していたのだろう。その違和感に気付き「(皆さま、あの骨やがらくた。様子がおかしいです)」

GM:コンジャラー技能があるイスデスは、それが『クリエイト・アンデッド』されたアンデッドのようだとわかる。すぐに動き出しそうなほどだが、いまのところそう言った気配はない。

イスデス:「(いやな雰囲気だ。アレは"作られた"アンデッドだね。)」

アルクトス:「(ほう・・・)」

シュシュ:「(……つまりあれは……牽制?)」

GM:……取引が失敗すれば、それが仕掛けてくる可能性は高いだろう。それに気づいた君たちは、アンデッドからの不意打ちに対応できるようになった。

イスデス:「(さあね。でも、奴さんはここで荒事を起こされたくはないらしい)」


GM/顔を隠した長身の男:「まあ、そう怪しむなって。オレも戦いに来たわけじゃないんだぜ? 好きでこんな……おっと」慌てて口をつぐむ。「ま、とりあえずとっとと金出しなって。破格らしいぜ? 1万でこのチカラ」男たちは油断している……わけではなさそうだが、あまり君たちを警戒しているようには感じない。

オルフ:何事も暴力で解決するのが一番だ。

アルクトス:"紫水晶"を取引している者やその仲間、および紫水晶を確保する、なので。こいつらも確保せにゃならんな。

シュシュ:上がいることは確定でしょうが、とりあえずそれでいいかと。情報は吐かせる。

オルフ:「あんま慌てるなよ。さて……」じゃあなんか銀貨袋を持ったまま一歩踏み出して。

GM/顔を隠した長身の男:オルフが踏み出すと、じゃらりと金貨の音が漏れ出す。それに安心したのか、男の肩から力が抜ける。「そうそう。それでいいんだよ──」


オルフ:──ばっしゃーんってぶちまけて意識引いて奇襲かけるかー!!

シンカイ:イクゾー!

イスデス:Yeah!

GM:銀貨袋が、オルフの手から落とされ、中身が零れ落ちる。

シュシュ:「ふえっ!?」思いっきりこちらも意識が引かれる。

オルフ:味方の注意を引いてしまった(笑)。

GM:それでは、まず……危険感知判定、目標値14で振ってもらおうかな。ただ、君たちは周辺にアンデッドが生成されていることを知っている。また、案内役の男から『冷たい目の女性がいた』ことを聞いていた。

+4のボーナスを受けて振ってくれ!

シンカイ:有利情報とか警戒ボーナスか!

オルフ:(ころころ)18! 見切ったぜ!

イスデス:(ころころ)同じく。「(さて、声は聞こえなかったとはいえ――)」

GM:オルフが踏み込んだ瞬間、その位置に魔術──電撃が飛んでくるのを察知できる!

シンカイ:こいつ漁師か!!

GM:なんでも電撃漁にしないで!?(笑)

オルフ:前転しつつ紫水晶を持ってる奴へ突っ込む。

イスデス:「まだどこかに一人はいるっとね! そら、皆気を付けなよ!」

シュシュ:「えっ……! なななんですかっ!」その場で跳びあがってジャンくんに抱き着く。

GM/顔を隠した長身の男:「てめっ、馬鹿! やめとけ! 死ぬぞ!」どこか悲痛な声を上げながら、男たちは後退する。男たち

とオルフの間に立ちふさがるように、アンデッドが起き上がる!

シンカイ:「しびれをきらした…!? ともかく今っ!」

アルクトス:「はぁ……緊迫した取引のシーンだったというのに台無しだ」魔導書に持ちかえる。

オルフ:「チッ!」ガバガバ突撃こそが冒険者の華よ!



GM:──気が付くと、男の側に女性の魔術師が立っている。彼女も顔を見せないよう、口元までフードを被っているが……その表情は全く変わらない。

イスデス:「ふん、君がこの作られたアンデッドの主かい? 迷える霊魂をこの世に縛り付けて何をしたいんだかね」

GM:君たちは、その魔術師に違和感を感じるだろう。まるでからくり人形のように、無駄な動きが一切なく、君たちに向けて機械のように杖を構え、魔術行使を始める。

GM/顔を隠した男たち:「ちっ、冒険者か!?」「今夜は撤退か……!」後ろの男たちは口々に言い放ち、路地へと逃げて行く。先ほど君たちと交渉していた男が叫ぶぞ。

「おい、もうちょっと丁寧に魔法行使しろ! オレが死ぬ!」……女性魔術師は、男の怒号にも答えることはない。

シンカイ:「ええいままよ! 神妙に致せ! あわよくば首も出しませい!」


GM/顔を隠した男たち:「──おい、早くしろイアン!そいつは放っておけ!!」

シュシュ:「……イアン?」


GM/顔を隠した長身の男:「ったく!」イアンと呼ばれたのは、その長身の男だ。

アルクトス:「思ったより早く見つけたな」

シュシュ:「……ま、まってくださいっ あなたはっ!」

イスデス:フードの下とか覗けます? 金髪っぽいのとか。

GM:ちらり、とフードの下が見えるよ。金髪であることがわかるだろう。

シュシュ:「あ……あの! イアン様……ホルン様のこと……ご存じですかっ……!」目の前のことに恐怖しながらも声を張り上げる。

GM:おっ。言ってしまうか……。

シンカイ:言ってしまわせましょう。

シュシュ:いい?

イスデス:OK!

シュシュ:いう!


GM/顔を隠した長身の男:「……ホルン……なんで、お前がその名前を……」

一瞬、男の動きが止まる。

シュシュ:「……探しておられます。それに心配も」

GM/顔を隠した長身の男:男は一瞬、思考をした末に、何を思ったのか……まるで自分の姿を見せるかのように外套を脱ぎながら、君たちに言い放つだろう。「ちっ、ならアイツに伝えておけ! 『いいか、追ってくるなよ!絶対に追ってくるなよ!!』ってな!」

アルクトス:「フリか?」

オルフ:「振りかよ」

イスデス:「そういうことを言って聞くような子だと思ってるのかい?」

GM/顔を隠した長身の男:「うるせぇ! こちとら事情が……」言いかけたときだ。

オルフ:お?

GM/顔を隠した長身の男:(ころころ)「ごふっ!!」21点ダメージを受ける。

様子がおかしい。突如血を吐いたかと思うと、外套をまた羽織り、今度こそ君たちから逃げ出すぞ。

オルフ:あっこれ、PLは分かるけどPCは分からねぇぞ!!!

GM:全員、見識判定でいこう。目標値は高めの14。

オルフ:(ころころ)失敗!!

シンカイ:(ころころ)成功!

アルクトス:(ころころ)13か……占いを使って成功させておこう。

シュシュ:星!

イスデス:ヤッター!

シンカイ:見切りましたわよ。

GM:シンカイとアルクトスは、こんな話を聞いたことがある。

『真語魔法と操霊魔法を組み合わせた魔術……深智魔法の中に、対象の動作を禁止する魔法がある。違反すると、常人には耐えきれぬダメージが身体にかかる』……。


シュシュ:ギアスッ!

イスデス:高レベルッ!

シュシュ:絶対遵守の力ッ!

GM:先ほどの様子から、そこそこの冒険者……君たちであっても、2,3度違反してしまえば気絶、あるいは死亡するほどのダメージだっただろう。

アルクトス:「なるほど、ギアスか。面倒なのが居るな」

シンカイ:「……禁じる深智魔法ですか。 なるほどキナ臭くなってきましたわね……!」

シュシュ:「……事情はわかりませんが……拾ったのなら、救われたのなら」最後まで見てあげててください、と誰にも聞こえないほど小さな声で続ける。

GM:君たちの前に立ちふさがっている女性の魔術師が行使したわけではなさそうだ。

上に居るのは最高位の魔術師か……そう予想できる。

イスデス:「(とはいえ、アンデッドを見る限り目の前の奴という訳でもない、と)」

GM:女性は、無表情でアンデッドをけしかけてくる。戦闘準備だ!


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