第39話 頂きます。持って行かれました。

※今回、性的な内容が含まれます。ご注意下さい。

また、性的な内容を含まない方が良いかそうでないか

ご意見をよろしくお願いいたします。




 さて、ノブツナ爺さんを倒して、プリンクリンのいる部屋の扉の前に立っている訳だが、その扉にはご丁寧に、可愛い手書きの文字で『プリンクリンのお部屋』と書かれたプレートが掛けてある。


 なんか一々、自己主張が多い奴だな…


俺はそう思いながら、ゆっくり静かに扉を開く。


「なぁ~にぃ~ ノブツナぁ~ もう終わったの~」


 眠たそうに間延びした若い女の声が聞こえる。音を立てない様に入ったつもりであったが、プリンクリン本人が起きていて、気付かれた様だ。


 しかし、この部屋は、パステルピンクの小物や調度品が多く、まるで子供の様なファンシーな所である。そして、その部屋の中央には同じくパステルピンクの天蓋付きのベッドがあって、その上に、また同じくパステルピンクのレースの入った下着をつけた、日本人で言うと高校生ぐらいの、女の子が、眠気眼をこすっていた。


「もうぉ~ ノブツナったら、侵入者を倒したぐらいで、一々、部屋に入って報告しなくていいって言ってるでしょ?」


 そう言いながら、目をこすって欠伸をしているのは、俺がノブツナでない事にまだ、気が付いていなようだ。


 本来ならすぐさま、押さえつけるなり、捕らえるのなりするべきであるが、カードのイラストにあったようにプリンクリンはマジもんでアイドル並みの可愛さがある。その上、今はブラとおパンティーだけの下着姿だ。


 理性ではすぐさま、行動しろと告げているが、感情は、HD画像で脳内フォルダーに補完しろと告げる。そのうち、理性が『いや、そこは4Kだろ』と言い始めて、両者の意見が合致したようだ。普通はこういう場合、天使と悪魔だろ?まぁ、いいや…


 ピンク色の艶やかで、キューティクルが眩しい髪に、小顔で年頃の女の子らしい可愛い顔立ちに青色の大きな瞳。そして、グロスの効いた吸い付きたくなる唇。

 肌は健康的な白さで、柔らかさと張りとを備えた抱き心地良さそうな感じで、華奢な身体を作り出している。おっぱいもそこそこ揉みごたえありそうな大きさだ…

 身に着けている下着がシルクのレースを編み込んでおり、レースの隙間から覗く肌と、布越しにうっすら透けて肌と体のラインが見える所がチラリズムを刺激して、早く中身を拝めと俺のゴーストに訴えてくる。


 あぁ、なんという眼福… そして、これからその身体を使って繰り広げられるエキサイティング!


「いつまでいるのよぉ~ そうやって、いつもプリンクリンの下着姿みるんだからぁ! ノブツナのエッチ!」


そう言って、こすり終えた目を俺に向け、目を丸くする。


「あなた…だれ?」


「はーい、侵入者です」


「ノブツナは?」


「倒した」


 ニヤリと笑う俺がそう答えると、プリンクリンは咄嗟に枕元のオーブのついたワンドを手に取ろうとする。


 それがノブツナ爺さん達を魅了した道具か! 手に持たせてなるものか!!


 俺は身体強化魔法を使って、すぐさまプリンクリンに飛びつく。どうやら、魔法無効化はノブツナのいる部屋だけだったようだ。


 そして、もう少しでワンドに手が届く所で、俺はプリンクリンを後ろから羽交い締めにする。


「ちょっ! ちょっと! 放してよ! 痣になっちゃうでしょ!!」


 プリンクリンは俺に羽交い締めされながら叫ぶが、俺はそんな叫びなんか気にしない。そんな事より、すぐ目の前にいるプリンクリンの香りを楽しんでいた。やはり、想像通りいい匂いがする。その匂いは香水の者だけではなく、頭につける整髪料と、プリンクリン自体が持つ体臭。あぁ、良い香りだ… カオリだけで俺のリビドーを刺激する。


 羽交い締めする事で、プリンクリンと密着して、肌の感触も伝わってくる。やはりこちらも想像通り、程よい張りと程よい柔らかさ…尻の程よい肉付きの感触もズボン越しに伝わってくる。あぁ、早くおパンティー脱がして間近で拝みたい。


 後ろからプリンクリンを見るとその肌の良さがよく分かる。きめ細やかでシミ一つない。こう間近で後ろから見ると、ブラジャーのレースの隙間から、あともう少しで乳輪が見えそうだ。あぁ、今すぐにでも剥ぎ取りたい! どんな乳首しているのであろう…


 俺がプリンクリンの肉体に感慨に耽っていると、いつの間にか、プリンクリンが足を伸ばして、足の指でワンドを取ろうとしていた。


「させるかよ!!」


俺は枕元にあるワンドを蹴とばす。


「ちょっと!なにするのよぉ!」


ワンドは宙を舞い、くるくると回って、部屋のテーブルに向かって飛んでいく。


 カッシャーン!


そして、そのままテーブルの角にぶつかって、あっけなく砕け散った。


「ちょっと! どうしてくれるのよぉ! 魅了のワンドが壊れちゃったじゃない!」


プリンクリンは俺の方に少し首を捻って、ちょっと頬を膨らませて抗議してくる。


こいつ、ぷんぷん!って感じで、怒った顔も可愛いな…


「あれが壊れちゃったら、みんなの魅了が解けちゃうじゃない!!」


 いや、そんな事まで言ってもいいのか?アホの子なのか?でも、女の子はちょっとあほな子ぐらいが可愛いな…


「ねぇ! もう魅了が解けたからいいでしょ! 放してよぉ!」


そう言って、俺から逃れようと、プリンクリンはジタバタし始める。


「言い訳ねぇだろ!! お仕置きだ!」


 俺はそう言って、プリンクリンのジタバタする足に、自分の足を絡めて、ガッチリ固定する。これ、服を着ていなかったら、あれだな、フィニ…皆まで言わなくていいか…


「ちょっと! ちょっとぉぉ! お尻に何かあたってるぅ! あたってるぅ!」


おぉ、マイSONの存在に気付いたか。


「ふっ、当ててんだよ…」


俺はロアンのイケメンフェイスの表情で答える。


「いやっ! ちょっとっ! いやぁ! やめてよぉ!」


以外にもプリンクリンは赤面しながら焦り顔をする。なんか反応が初々しいな。ちょっと、耳たぶでも甘噛みしてみるか。


 かぷり


「ん~~~~!!」


プリンクリンは俺の突然の行為に、悲鳴にならない悲鳴を上げる。


「…あ、あの…主様…」


 突然、シュリの声がする。俺はプリンクリンの耳たぶを甘噛みしながら、声のする方を見る。すると、窓辺に、ポチの上に乗ったシュリとカローラとなんか破廉恥な姿になったカズオの姿があった。


「えぇっと… 今、話しかけても良いものであろうか…」


シュリは少し困惑して目を反らして、カローラの目を塞ぎながら聞いてくる。


「おう、おまえらどうした?」


プリンクリンの耳たぶから口を放す。


「…いや… 取り巻き連中が皆一斉に倒れて行ったので、主様がプリンクリンとやらを倒したものと思い、ポチに連れてきてもらったのじゃが…」


シュリは俺に目を合わせようとしない。


「あぁ、やっぱり、あのワンドが壊れたら、魅了が解けたのか…なるほど」


「…で、そのおなごがプリンクリンなのか?」


「えっ? プリンクリンいるの?」


シュリの言葉に目隠しされているカローラが反応する。


「ちょっと! その声! 幼くなっているけどカローラなの!? ちょっと、カローラ! たすけてよぉ! プリンクリン、大変な事されちゃうぅ!! って、なんでみんな、私の恰好をしてるのよ?」


プリンクリンがカローラの声を聞いて助けを求める。


「こいつは今からお仕置きをするから、カローラ助けたらだめだぞ」


「わかりました。イチロー様」


「えぇ~!! ひっどぉ~い!!」


「それよりも、これからは大人の時間だ。お前たち、お子ちゃまたちは部屋の外に出てなさい」


俺はそういって、扉に視線を促す。


「…あっ、あぁ… わらわたちは部屋の外に出ていた方が良さそうじゃな… ほれ、ポチ頼むぞ」


そう言って、シュリ達はノブツナ爺さんと戦った部屋の方に行き、パタンと扉が閉められる。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇



「さぁ! これから本格的な大人のお仕置きを始めるぞ~!!」


「いやぁぁ! やめてよぉ!」


扉の向こう側から、主様とプリンクリンの声が響く。


「シュリ、どうして私の耳を塞ぐの?」


「こういった類の事をカローラに聞かせると、後で骨メイド達が怒りそうだからのぅ…」


耳を塞いでいるカローラに聞こえるかどうか分からんが、わらわは呟く。


「では、そろそろ、上のブラを外して、中身を拝ませて貰おうか…」


「ちょっと! ちょっと! 駄目! 駄目ったらぁ!」


「おぉ!! お前の好きな可愛いピンク色をしているではないかぁ~!」


「見ないで! 見ないでったら!」


部屋の外に出ていろと言われても、こう声が筒抜けでは…


「思った通りの揉みごたえ! よいぞ、よいぞぉ~」


「も、揉んじゃ駄目だったらぁ! いやんっ!」


「では、こっちの先っぽはどうだ?」


「んっ、いや、駄目… そんな!」


えぇっと…こんな時はどうすれば良いのじゃろうか… 


「おぉ… なんかコリコリしてきて勃って来たぞ…」


「あっ、んっ… そ、そんな… そんな事…」


「声にも艶が出て来たなぁ~ では次に、下の方だな…」


「えっ、ちょっと、そっちは…そっちは本当に駄目だってば!」


カズオと世間話でもして時間を潰せばよいのか?… こんな声が聞こえる状態で?


「おぉぉぉ!! 遊んでいると思っていたが、下も綺麗なピンク色をしているではないかぁ~ もしかして、新品なのか?」


「そんな見ないでぇ! ちょっと、さわらないでよぉ!」


「んん~ ちょっと濡れているな… なんだ、そっちももうその気になっていたのか…では、俺の方もお披露目しないとな…」


「えぇ! ちょっ、ちょっと!な、なに出しているのよ! えっ んっ! いや、だめ! そんなのでこすりつけないで…」


いや…何かもう…色々な事でいたたまれなくなってきた…


「ちょっと、カズオよ」


「へ、へい、シュリの姉さん。なんですか?」


「わらわの耳もカローラと同じように塞いでもらえぬか?」


「へい…わかりやした…」


そうして、わらわもカズオに耳を塞いでもらい、会話が聞こえない様にしてもらう。


「でx、いxだきxxxx」


「xやぁxx!」


「おx、xxxいい~ しxも、おxx、はxもxじゃxxか~」


「xじxてxったxにぃ! xxいよぉ!」


 カズオに耳を塞いて貰っていて、こんな事を言うのもなんじゃが… 部屋の中の声が大きくなったので、微妙に聞こえてくるのが何ともいえん…


「ティxxひxのxに、xxけて、10xxxxぞ~! まxx1xめx!」


「だxx! なxxやxx!」


「そxゃx~! xxとxぇ~!!」


「あxん! なxxはxxてxるx!!!」


これで、終わるのか?終わってくれるのか?


「ひxx! プxxクxxx大xな初xxx奪xxのだxx、仕xしxxやx!」


「xだ、xんx口x叩xxx… でx、もxx身xx分xxせxいx駄xだx」


「食xいxさx! 魂xx等x交x魔xよ!」


「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


耳を塞いでもらっている状態でも、主様の悲鳴が聞こえる。


「カズオ! これは、中に入って確認せんとならんな?」


「へい! 旦那の凄い悲鳴が聞こえやした!!」


「ポチ! 中に入るぞ!」


「わう!」


 わらわたちは急いで中に突入する。そこには、ベッドの上で、全裸で股間を押さえて、もがきながら跪く主様と、荒い息をしてシーツに身を纏ったプリンクリンの姿が窓辺にあった。


「…畜生ォ… 持って行かれた……!!」


「プリンクリンの大切なものを奪ったのだから、等価交換よ!」


「返せよ… 息子なんだよ……たった一人の息子なんだよ!!」


「し、知らないわよ! ざまぁ見ればいいわ!!」


プリンクリンはそう言い残すと、窓の外に逃げ出し、主様はそのままベッドの上で気を失った。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇



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