番外編

side Others

蒼:「……ねえ、熾火くん。私決めたよ」

蒼:熾火の服を掴みながら言う


咎:「………何を決めたんだ?」


蒼:「私、絶対にあの男を倒して愛海さんの仇をとる…」


咎:「……そうだな、あれを放置していたら、愛海さんみたいな人が増えるかもしれない……」


蒼:「例え……私の命をかけても…絶対に」


咎:「そうだな……さて、帰るか」


蒼:「……うん」


アッサルト:蒼の言葉に何か考え込む



***退場フェイズ***

目的:現場から去る。


***シーン 蒼***


蒼:「…………」


 濡れている頰を洗面台の所で水で顔を洗う。目は赤く腫れている


蒼:「そっか……私……泣けたんだね」


 無表情の顔が洗面台の鏡に映る。その顔は無表情ではあるもののスッキリとした顔だった。



***シーン 咎***


熾火:「目標……が出来たな、……胸糞悪いな」


 煙草を吸いながらその場を離れる、

 その心には確かなケツイを抱いていた



***シーン アッサルト***


 任務を終えたアッサルトは、何か考え込むような、険しい顔で帰路についていた。


 すると、突然目の前で黒い閃光が走り、息をつく間もなく、アッサルトの意識はとんだ。


アッサルト:「うっ……ここは?」


 そこは黒と赤とのもやに満たされた怪しげな空間だった。

 アッサルトは驚いた。目の前にいたのは「自分」だった。


アッサルト:「え、僕…!?」


ゴルフォ:「あ?いつの間にかさらに馬鹿になったのか? 俺はゴルフォだ」


アッサルト:「ゴルフォ? え、あ、お前ゴルフォなのか!?」


 ゴルフォを真正面から見るのは初めてだった。アッサルトは驚きすぎて茫然とした。


アッサルト:「なぜだ…? ここは…一体どこなんだ…? 」


?:「ここはあなたの『心』の中よ」


 声の主は、以前会ったあの女だった 。


アッサルト:「あの時の…あなたは誰なんだ」


女:「そうね…いろいろ言われているけど…」

女:「私は太古の魔女モウラよ。ねえ、あなた。今色々悩んでいるんじゃないの?言ったじゃない、『来なさい』って。話を聞くわよ?二重人格のこととか、あなたの世界のこととか、………あなたの『力』のこととか」


アッサルト:「力……」


 ゴルフォは静かに傍観している


アッサルト:「……………わかった。話を聞こう」

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サムシング・フォーは誰の手に?~施設育ちの少女香恋ちゃんとアラフィフ女上司愛海さん~ 水無月冬弥 @toya_minazuki

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