それだけは たしか


答えはどこにもない


誰も教えてくれない


でも、キミを見つめると


心は何かを叫んでる


それだけは


たしか



いったい人が言葉を覚えて


どれくらいの


愛の言葉が生まれたのだろう


交わされたのだろう


そのどれか一言でも


想いをそのまま届けることが


できたのだろうか


星の瞬きや 夕陽の美しさほど


誰かの心を震えさせたことが


あったのだろうか


誰かの記憶に残ったことが


あるのだろうか


もしそんな一言があると言うのなら


なぜみんなその言葉を知らないのだろう


その言葉を忘れているのだろう



答えはどこにもない


誰も教えてくれない


でも、キミが笑うと


愛しくてたまらない


それだけは


たしか



なぜ見栄をはって


なぜすぐ分かるウソをついて


わざと息がつまるような生き方を


人は選ぶのだろう


化粧を落としたキミの素顔も


とてもかわいいと思うけど


でも、そんなボクだって


いつも虚勢をはって生きている


キミの前では


素直でいたいだなんてウソをついて



答えはどこにもない


誰も教えてくれない


でも、雲ひとつない


青空を見上げると


自分にウソがつけなくなる


それだけは


たしか



そして、キミを想うと


またせつなくて苦しくなる


それだけは


たしか



言葉にはできなくても


手を握るしかなくても


それだけは


たしか

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