オネイロス

アルデバラン学園②

彼らが通う学校は【アルデバラン学園】という。この学校は国王自らが創り上げた学校なため、それはそれはとても大きい学校だ。 校門、校舎、そして、アルファルド達が来ている制服でさえ白で統一され、その全てに校章が描かれていた。

校章には大きくフクロウが描かれそのフクロウは紫色の薔薇を咥えている。そして、制服に着いている金色のボタンには薔薇の絵が刻まれている。

アルデバラン学園の歴史は長く、これまで多くの素晴らしい生徒を輩出したという確かな実力がある。

それゆえ、この学校には国の中で権力のある家の者、金持ちの御曹司。そして、この学園の難関試験をくぐり抜けた者しかこの学校には存在しなかった。

アルファルド達は家が裕福であるのと同時に、試験で優秀な成績を収めこの学園に在学している。

アルファルド達は校門に着くと、そこからは車に乗り換え校舎へと向かった。

ほんの数分で車は止まり、アルファルド達は運転手が開けてくれたドアから降りていった。アルファルド達が降りると、そこには多くの生徒が2人のことを待っていた。

「おはようございます!アルファルド様。ミアプラ様。」

「おはようございます!!今日はいい天気ですね!」

2人を待っていた生徒達は次々と朝の挨拶をする。しかし、アルファルド達は一切返事をすることなく、自分たちの教室へと向かった。