オネイロス

あおい

プロローグ

プロローグ


 ある平和な国があった。そこにいる人々全員がエガオだった。


 ある日のこと、いつもと変わらず人々がエガオで生活している時、1つの悲鳴が響いた。


 その悲鳴はどんどんと数が増えそれは大きな悲鳴となっていた。そして、その悲鳴を放つ者のほとんどが走っていた。


 バタバタと数多くの足が右往左往に散らばっていった。


 彼らが走ってきた方向には何人もの死体が転がっていた。


 何かしらの棒で何度も何度も刺されたようで体には何個もの穴が開き、そこからは穴を隠すように赤黒い血が出ていた。


 しかし、そこには人をさせるまでの棒なんて無かった。そこにあったのは残りわずかしかない1本の煙草だった。



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