3日目、古民家DIYする理由
チャラチャチャッチャチャチャ、チャチャチャチャーッ。
この頃の流行りのDIY♪
古民家手直しDIY♪
こっちの畳を板にぃ♪
待ってなんだか 待って 待って
ズレてるぅううううううっ⁉
……別に、元々、そんなんやるつもりは無かったんですよねDIY。
「ええー」
ぶっちゃけ、お借りしてる古民家は年季は入ってるものの、大家さんはキッチリとした性格の方で手入れは行き届いていて、ちょこっとだけ手直しすりゃそのままでも全然住めたわけで。
「じゃ、なんでわざわざDIYやってんのよ?」
……理由、知りたい?
「さっさと言えよ」
……ほんっとおおおーーーに、知りたいの?
「知りたいっつうか、ハナシの流れ的に聞かざるを得ないっつうか、って言うか逆に言わせて貰えば言いたくて仕方ないんでしょ?」
あ、あ。
そんな風に仰るのなら……。
いや、いいんですいいんです。
別に理由なんて聞いて頂かなくても。
ええ、ええ、理由なんてそんな。
ねぇ。
下らないことですから。
「あぁ、もう。分かった分かった。はいはい。聞かせてください。理由、聞きたいです」
……本当に?
「本当本当」
じゃぁ仕方ないか。
本当は言いたくないんだけど……。
(あと1回勿体ぶったら殴ろう)
DIYの理由、それはね……
(笑顔のまま拳を固く握りしめつつ、ギリギリのところで最後の問いかけ)
「……それは?」
『ドヤりたい』から。
「……は?」
だからね。
『ドヤりたい』の。
流行りの古民家DIYっていう、素敵なことをやってますよ私ぃー。
シャレオツでしょ?
リア充っぽいでしょぉおおおっ!?
って、ドヤりたいの。
「うっわ。さんざん勿体ぶっといて予想の遥か斜め下いく低次元な理由だった」
最近になって改めて気付いたんだけど。
私って、けっこう承認欲求を持て余してたみたいなんだよね。
「知らんがな。ってか中年のオッサンが真顔で何言ってんだ」
いつの間にか心の中にね、承認欲求という名の小さな小さなモンスターが棲みついていて、そいつが四六時中騒いでるわけですよ。
『もっといいねをくれー』
『RTしてぇええっ』
って。
「よくまぁそんなことを恥ずかしげもなく言うよね」
だってそっちが知りたいって言うから!
「(自分を制するような深い深いため息)……ま、でも、そうか。そんな性根っつうか、思惑でもなけりゃわざわざTwitterで写真アップしたりしないわな」
そうそう。
でもお陰様でね、DIYのツイートしたら結構反応して貰えてて嬉しい。
「創作アカだっていうのに、リアクションして下さる皆さんの優しさだね」
この場を借りて皆様に御礼申し上げます。
いつも本当にありがとうございます。
「とってつけたように礼儀正しくしても、イイハナシ風にまとまらないからねコレ」
それはそれで。
ところでキミさ。
3回目になって何なんだけど。
「へ?」
キミってさ、私じゃない
「なに?腐れ承認欲求DIYのハナシからなんで急に哲学に飛んだの?」
哲学ってこたぁないんだけど。
いや、考え無しにこの日記みたいなの書き始めてさ、なんとなぁく『モノローグよりダイアローグの方がよかんべぇなぁ~』と思って「」で人格分けてみたんだけどさ。
「発言がメタいし、ミもフタもない」
ほら、1回目のときに『俺がお前で、お前が俺で』とか書いたでしょ。
「コナ〇コマンドね」
で、そのままでもいいかなぁ~って思ったんだけど、せっかくだから改めてあなたを『別キャラ』として認知してあげようかなぁ、と。
「『あげよう』ってなんだ。『あげよう』って。上から目線か」
だって本体の意識担当は私だし?
私メイン、キミはサブ。
これ揺るぎない序列だし?
「どこぞのクモみたいなこと言いやがって……」
でもまぁ優しい私は、ヌルツッコミ担当のキミを一個の別人格として認知してあげようと思うわけですよ。
「覇気のない部署に配属されてたワタシー(天を仰いで)」
ぶっちゃけ、俺がお前でお前が俺で、ってやってると、コレ書いてる本人が混乱して仕方ないって言うね。
「本音の十割がそこだろ」
でも書いてる本人がそうだったら読む側だってさ。
「あー。ま、たしかに。キチンと別キャラとして分けた方が読んでくれる人たちにとっても座りがいいんじゃない?まぁ、今更感ハンパないけど」
そうそう。
ってことで賛成してくれる?
「はいはいOKOK。じゃ、ワタシは今から別キャラ別人格ってことで」
ついでに『ブタ』ってことで。
「……は?」
いや、私がコジカだから。
その相棒ならやっぱ『ブタ』かなって。
「意味分かんないんだけど」
そんでもってメスね。
「ますます意味分かんない!」
分かんなくてもいい。
とにかく君は今からメスブタだ!
いよっ! このメスブタ!
「相変わらず言い方を考えろ」
ってことでメスブタちゃん。
「……ブーブー」
なんだ乗り気じゃんww
「ブーイングだよ」
はい!
と、ゆーわけでね。
「無視すんなし!」
これからはコジカとメスブタのコンビでお贈りしていきたいと思います。
改めてよろしくお願いしまーす!
「えっ!? ちょ、待っ、マジでメスブタ確定なの!?」
ってことでメスブタ略してメブちゃん。
「メブちゃんっ!?」
メブちゃんはさぁ、余りある承認欲求モンスターをどうやって飼い慣らしたりしてるの?
(承認欲求のハナシに戻ってるし、そんなん飼い慣らしてねぇーし、なにより『メブちゃん』で押しきるつもりだし……!)
ねぇねぇ、メブちゃん。
「あの、さ」
うん?
「せめて、メスブタじゃなくてメスジカってことにならない?」
ならない。
「即答かい」
シカは私!
私だけに許されたシカ!
だいたい識別がややこしいから別人格にしたってのに、シカでかぶったらまたややこしいじゃない。
「いや、そりゃたしかにそうだけど」
じゃなに?
メスブタじゃなくてメスアメーバとかがいいの?
「なに、メスアメーバって?」
知らないよそんなの!
こっちが聴きたいくらいだよ!
「えええ?」
さぁ、どっち?
メスブタ?
メスアメーバ?
二択!
これ以外はないっ!
「メ、メスブタでお願いしま……す」
最初から素直にそう言えばいいんだよ!
「……」
まだ何か言いたそうだね。
「別に……」
分かったよ。
じゃ特別にさ、こーゆーことにしようよ。
「え?」
メスブタはメスブタでも、罵られて喜ぶ巨乳セクシーなメスブタってことで!
「いやそれただの性癖じゃねぇか。いい加減にしろ」
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