大学の選び方
バブみ道日丿宮組
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大学の選び方
大学はどうするのかと親に言われて、特に何も考えてないといったら怒られた。
あと1年もないのだから、しっかりとしたビジョンを持てとも言われた。
ビジョン……ね。
あれができたらこれができたらってのがあるならそうするさ。幼馴染なんて完璧超人タイプのやつだからどこ選んだとしてもしっかりとしたビジョンを選ぶ取ることができだろう。
そんな幼馴染は僕と同じ大学に行きたいとも告白してきた。大学は毎日一緒にいたいって可愛く言われた。
そこまで言われちゃ僕だってやる気をださないわけにはいかない。
買うだけ買ってた大学資料をすらすらとめくってく。
そこらには学校の特徴やら設備やらがデカデカと宣伝されてる。授業の内容はどうなのかと言われれば、オープンキャンパスでもらう資料にはいいところしか書いてない。在学生が笑顔で答えてるだけだ。選ばれた人はきっと優秀なんだろうな。
大学の悪いところはネットで探した。あれがないだとか、変な集団が食堂でカードゲームをしてるなど。それは必要としてる人が必要としただけであって、彼らが悪いわけじゃない。目立つからやめて欲しいならいえばいいだろうし、混ざりたいなら入ってくれればいい。
所詮人なんてそんなもので、自由に動くことは意外に自由じゃなかったりする。
そんなわけで推薦で受けれるかどうかを担任に確認した。
もちろん、大丈夫だった。
模範生とはいわんが、へんなことはしなかった。とはいえ、尖ったところもなかった。それは幼馴染の負担を減らす意味合いもあった。
『君の友だちはあれだな。満足に授業を受けることもできないんだ。猿でもわかるようなところにだけ質問して何が一体狙いなんだ』とかね。
そういうのはなかった。
あったのは幼馴染とのあれそれを冷やかされたぐらいだ。
いかにもお嬢様学校のような(最近共学になった大学)ところか、何も変哲がない大学というだけの大学。これのどちらにいけるとしたら、学べるところが多いお嬢様学校を選ぶだろうな。
右上がりで進んでいけるだろうし、幼馴染も女子が多くて安心するだろう。
だからこそ、担任はその旨を伝えた。
性格的にも入っても問題ない生活をしてるし、女性の扱いも間違ってない。
そんなことを言われた。
そうして、僕たちは同じ大学に行けることになった。
大学の選び方 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri
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