初戦闘①








武器の調達後、俺達は必死で迷宮の入り口を探しまくった。


ちなみに俺の装備はミスリルの剣だけだ。


鎧を着ていない理由は単純明快、


……そう!重いから!


あと動けないから。

……単純にステータスが貧弱だからかもしれないが。



それはそうと迷宮の入り口は案外近かった。


俺が落ちた所の横の穴だった。

穴の中に入ったら広々とした場所にでて、その中央に迷宮の入り口階段があった。


見つけた時俺はため息を吐いた。


なんでかって?

俺の苦労が水の泡になったからだよ!!


まさか落ちてきた場所の横に迷宮の入り口が在るなんて思わないだろ!!


ふぅ…話を戻そう。


そして迷宮の入り口を見つけた俺はミスリルの剣を装備して迷宮に入った。



そして…………










「くそがぁああああああ!!!」


「キシャァァァァアアア!!!」



………俺は今巨大な赤いトカゲに追われてる真っ最中です。



『マスター!そこを右!!』


「了解!!」


俺はイズの指示に従ってトカゲから逃げる。


それはもう逃げる逃げる逃げる。


脱帽をする余裕もなく、やった所で殺されるのがオチだ。

その知性もないだろうからな~?!


クソッ!!なんで!なんで!


「どうしてこうなったぁああッ!!」


『マスター!やはり戦いましょう!!』


「いや!無理だろ!」


走りながら俺は必死に捲し立てる。


『大丈夫です!私の補助とマスターの勇気があれば倒せます!!』


イズも必死に俺に提案する。


『マスター!!』


「…っ!!」


『マスター!!』


「………クソッ!!」


イズの必死な提案に俺が折れる。



「わかったよ!!殺ってやる!!」



俺は覚悟を決めた



これが俺の初戦闘だ。






  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る