【短編版】主人公会議で主人公からモブキャラに降格されたので主人公の邪魔をしようと思う。《日記!》
さい
俺の異世界ライフ日記!
○月○日
今日、美少女の彼女から別れを告げれた。
そして、「私、リトくんの幼馴染のリンくんが好きなの!!」と言われたので全力で取り返す!! なんて思ってたら……。
第42回 《主人公会議》にその日出席したところ、会長から……「お前は今日限りでクビだ!! 主人公としてではなく……モブとして生きろ!!」と言われたので俺は。
「待ってくださいよ? たしかに、俺はヒロインから振られましたけど……今までに数々の伏線を貼ってきたし。それになにより……今からが物語が熱いんじゃ……」
「もう、ヒロインはお前の親友としてしまった……」
返す言葉がない……。
○月○日
結局、俺は異世界でモブとして生きることが決定したらしい。
まぁ、モブでも異世界か!!
案外悪くないかも!!
と思っていたが……。
異世界に着くと否や、ドラゴンに襲われました。
魔法の使えない俺の前に一人の少年が剣を一振り振った瞬間にそのドラゴンは形も残らずに消えていきました……。
「大丈夫ですか?」
彼の名前はレクト。
とうやら、この異世界ファンタジーの主人公らしい。
THE俺TUEEなので、ムカつきました。
なので、俺は決めました。
"主人公知識でこいつの邪魔をすると"
○月○日
今日はレクトに街を紹介してもらって一日中街の探索をした。
そこまでの驚きはなかったが、なかなかに良いものだ……。
特に、もふもふの獣人や露出の高い美少女達……異世界って最高かよ。
○月○日
今日は一日バイトをした。
あとはあれだな……異世界で友達ができました。
しかも、女子!!
名前はシロン。
肌が白くて白髪の美少女だ。
明日は、その子から魔法を教えてもらうことに……。
○月○日
今日はシロンから教わった【ファイヤーボール】を使って、レクトたちが泊まっている宿屋を燃やしました。
結果……レクトが燃えましたが……それは、レクトの格好をした魔王軍幹部だったらしく……なんか、良いことをしてしまった……。
○月○日
今日はシロンから【追跡スキル】を教わってレクトの後を着いて行ったら薬草を買いたいらしいので先にバイト代を叩いて買い占めた……でも……。
それは、魔王軍の仕掛けた毒草だったらしくバイト代をドブに捨てました……。
レクトのヒロインであるリーンがエロい身体付きなのでそっちを狙うとしよう……。
○月○日
ということで……シロンの友達から教わった【透明化スキル】を使ってみたけど……女子風呂除いたらバレました……どうしよう……。
結果、俺は街中の指名手配にされてしまいました。
これだけは言える。
「リーンはエロい!!」
○月○日
ただいま逃亡中。
まぁ、はっきり言って俺はもう死ぬんじゃね?
とそこに……シロンが心配して来てやって来ました。
「レンくん。この街はもう……一緒に逃げましょう……」
なんて優しい人なんだ……。
○月○日
逃亡二日目。
《聖者の森》と主人公が行きそうな場所に迷い込んでしまったので……そこにあった聖剣エクスカリバーを真っ二つに折っておきました。
しかし……この森を抜けると……そこには騎士団が……捕まりました。
何故かシロンも共に……。
ごめんな、シロン。
○月○日
死刑が宣言されて牢屋にぶち込まれました。
覗きで死刑って……。
重すぎッ──!!
牢屋でシロンから《通り抜けスキル》を教えてもらい牢屋から脱出。
この街に居ても仕方がないので、一旦他のところへ行くことにしました──。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ご覧いただきありがとうございます。
面白い! と思ったら☆☆☆やコメントしてください。
【短編版】主人公会議で主人公からモブキャラに降格されたので主人公の邪魔をしようと思う。《日記!》 さい @Sai31
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます