現代世界で戦争を!?
イドソン
第1話 彼女の名前は織田 信長
突然だがこの俺、織田
そう、思っていただ。過去形だ。残念なことに。過去形と言っても数分前だから今も変わっていないのかもしれない。いや、そう思いたいだけだな。頭の中で誰に言うでも無く独り言の様に呟いた。
そして息を吸って叫ぶ「どうしてだよっっっ!」さながらカ◯ジみたいに。
目の前には俺の体よりも大きな3メートルくらいの駒が立っていた。そして俺の手にはいつものごとくスマホが握られている。
…頭の中を整理しよう。数分前に俺はスクランブルエッグ交差点にいた。いつも通りの日常を送ろうとしていた。しかしスマホのどっかを押した瞬間この異世界?に飛ばされたと言う訳だ。服装も制服だったはずが別の服に変わっている。まるでそう…武将みたいな甲冑に。
そして現在、叫んだ後に戻る訳だ。「状況がわからないな…取り敢えずこの光っているスマホのどっかを押せば説明くらい書いてあるだろ。いい加減この謎空間から出たいし。」
そして俺は押してしまった。この悪魔のボタンを。
始まりは呆気なかった。本当に。
「こんっちは〜殿!元気にやってる〜?」
「どるぁ!?」……めっちゃビビったそりゃビビるだろいきなり電話もしてないのに声が聞こえるとか。しかも声的に女か…
「誰だアンタ。取り敢えず名前は聞いてやる。それからすぐにここから出せ。」名前を聞くのは礼儀って親から教わったから一応な。
「あぁ、私の名前はね〜織田 信長って言うんだよ〜?」
あまりにも和やかな声だから最初は気にしてなかったが、「そうか。信長って言うのか…ふーん、いい名前だ、な!?」頭の中が?でいっぱいになった。そりゃいきなり「自分信長だよ〜」って言われたらみんなこんな反応になるだろ。
頭に疑問符が沢山ある俺に追い討ちをかけるかの様に彼女は言った。
「今からちょっと
…ちょっとまてこの女なんて言った?センソウ?戦争って言ったのか?頭おかしいんじゃないのか。
「おい信長さんよ。アンタはあれか?ポンコツなのか?それが人に頼む態度か?まず1から説明しろ。ポンコツ頭。」
…実体があれば頭をアイアンクローしてたと思う。そんな怒気を含んだ俺の声に彼女曰く信長は「ん!分かった説明しよう!」と心なしか胸を張って言った。
「この
「正解正解!ピンポーンピンポーン!」と大声で信長は言った。俺は間髪入れずに「うるさい。あとお前姿見せろよ。声だけじゃなんかこう、やりずらいから。」
俺の要求に1拍隙間をあけて信長は答えた。「…いいでしょう!この我、信長の姿をとくとご覧あれ!」
その言葉と共にスマホが光り始め…「いや、そう言うエフェクトいらんから。」俺が呆れてそう言うと、「えぇ〜つまんないなぁ。年頃の男の子ってこういうのが好きなんじゃないの?」そう言いながらひょっこりと女の子が出てきた。そう、まだ女の子と言える身長であったが故に俺は驚いた。そんな俺を尻目に、「あれ〜驚いてる?…まさかねぇ?あんなこと言ってたキミが驚くなんてねぇ?」姿を見せた早々煽り散らかす彼女であった…。
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