十年後の自分へ
天塚春夏
手紙
よう。
この手紙を読んでるってことは、こんな世界に愚痴溢しながらでもしぶとく生きてるってことだな?ご苦労なことだな。我ながら呆れるよ。
さて、課題ってことで書きたくもないこの手紙を書いてるわけだがお前はこの手紙の存在を覚えてるのかね?まぁ、忘れてるならお前にとってその程度のものだったってことだろうな。せめて、他人に読まれないよう祈っとくか。
・・・そんな話はいいか。そんなことが聞きたいわけじゃない。未来の自分に聞きたいことなんてたった一つだ。お前の信念が変わってないならきっと、聞きたいことなんて分かるんだろうが、自分のポンコツさは自分が一番理解しているからな。ここに一応書いとくよ。
お前、なんのために生きてんの?
子供の俺でも分かる理不尽なこの世界でわざわざ生きてる理由はなんだ?大人になればなるほど人間はたちが悪くなっていく。お前だってそうだろう?
俺自身、今の自分は最低な人間だと思ってはいるが、お前はきっとそれ以上に性根が腐ってるんだろうな。
そんなお前が生きる理由が、俺には皆目検討もつかない。人の悪意にある程度敏感な俺が、今三年後に死んでやろうって決めてた俺が、、、。
この手紙を読んでいるのはなぜなんだ?
十年後の自分へ 天塚春夏 @sarashigure
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