街のBLこぼれ話(エッセイ)
あとみく
AくんBくん(仮)のやりとりを腐女子目線でウォッチング!
連想ゲーム
小雨の降る昼下がり。
たぶん中学生かな、男の子二人が傘を差して狭い歩道を横並び。
その後ろを歩く私。だんだん追いついてしまう。
左が普通の傘で、まっすぐ歩くAくん(仮)。
右が折り畳み傘をふらふらさせ、やや落ち着きのないBくん(仮)。
ふいに、BくんがAくんの肩に手をやって(軽くどついて?)、離れる。
Aくん、特に気にせずまっすぐ歩く。
(ターゲット、ロックオン)←私の心の声
だんだんと近づいて、会話が聞こえてくる。
Aくん「~~(何かの単語)」
Bくん「えっと、じゃあねえ、~~(単語)」
(何だ、しりとりか?おいおい小学生みたいだな、別にいいけど)
そして。
Aくん「~~」
Bくん「えー、それじゃあ、~~だから…『コッペパン』。んー、『コッペパン』と言えば、『家』。『家』と言えば『お前の家』。『お前の家』と言えば…『俺が行くしかない』」
(…っ)
↑ 声にならない声
それを聞きながら、Aくんの回答は聞けないまま、仕方なく追い抜いてしまう私。
しりとりではなくて連想ゲームだったようだが、BくんはAくんと交互に言い合っていくのに飽きて、勝手に一人でどんどん進めてしまった。
しかも「コッペパンと言えば家」って、「言えば」と「家」をかけちゃってる気がするけど…いや、そこは論点じゃない…けど、Bくんのちょっと抜けてて強引そうな性格をよく表している…。
…って、いうか。
「お前の家」には「俺が行くしかない」わけね。。。
うん。
Aくんの家に、入り浸ってるのよね、Bくん。
もしかして、最初はみんなで遊びに行ってたかもしれないけど、すっかり今は、Aくんちに行くのはBくんだけ。
お前の家に遊びに行ってやるのなんか、俺くらいだしな…みたいな感じが伝わってくる。
こう、謎の、「ったく、お前とは腐れ縁だからな、仕方ねえな」みたいな、上から目線風の独占欲という名のツンデレBL(曲解)。
…いや、でも、っていうかさ、「Aくんの家と言えば?」というお題が出されたら、連想として、「俺がよく遊びに行く」ってことになるのは分かるけど、Bくんさあ、その前から、「コッペパン」のところからもうちょっと変だったじゃん。
Bくんが「コッペパン」って言ったら、次はAくんが「コッペパンと言えば…」とその連想を答える番なのに、強引に連続回答で「家」に持っていっちゃって…。
…ん、もしかして。
帰宅途中の二人。
…Bくん、これからAくんの家に遊びに行きたかった…??
な、謎のツンデレ力を発揮して(?)、普通に「今日遊びに行っていい?」とは言わず、おかしなところから「んじゃーお前んち行ってやるか」ってとこに着地しようとしてる??
いや、うん、Aくん、何かほとんど話さないし大人しいし、たぶん「今日俺んちで遊ぼうぜ!」っていうタイプじゃない。Bくんがぐいぐい絡んでて、Aくんは何を考えてるか分からないけど、でも断ることはなくて…。
こんな連想ゲームにも嫌がらず付き合ってくれるAくんのこと、Bくんは、でもたぶん、本音はちょっと分かんなくて、強引なフリで、手探りに、「俺と遊ぶのどう思ってんのかな?」「こいつ本当に俺といて楽しいのかな?」ってところを知りたいんじゃないかな…!!
…。
以上、「深読みのあとみく」がお送りしました。
これからも見かけ次第リポートしてまいります。
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