「ボブこそ正義!」と屋上で叫んだ翌日、陰キャな俺を大嫌いな筈のポニテ美少女幼馴染が髪の毛をバッサリ切って登校してきました。 「え、お前、その大事に伸ばしてた髪の毛は...??」
雲川はるさめ
第1話
「ボブこそ正義!」と屋上で叫んだ翌日、陰キャな俺を大嫌いな筈のポニテ美少女幼馴染が髪の毛をバッサリ切って登校してきました。
「え、お前、その大事に伸ばしてた髪の毛は...??」
俺の名前は山吹シンジ。
今、高校二年生。
俺は今、屋上で高校に入ってからできた
友達のユーマと飯を食ってた。
そんで。
まぁ、大体、男同士の会話なんてな。
女の話題か、ゲームの話か、
授業だりぃな、とかそんなことぐらしいか
言わないのだが。
今日、この時は。
彼女にしたい女のことについてだらだらと
語っていた。
「お前はさー、どんな髪型の女が好きなわけ?」
「俺はさー、ぜってー、ポニーテール女子だ!
お前の幼馴染のマヒロちゃんはさー、かっわいいよなぁ!滅茶苦茶綺麗な髪の毛してる!!
艶々しててさ!いつもおくれ毛を
アイロンで巻いてて超可愛い!」
ユーマはマヒロにぞっこんだった。
無理もない。
幼馴染のマヒロは。
読者モデルをしていて。
まぁ、モデルをしてるくらいだから、
滅茶苦茶美少女で。
陰キャな俺の幼馴染なんだが、
随分とまぁ、俺にはハイスペック過ぎる女の知り合いだった。
「いいよなぁ!おまえはさ!マヒロちゃんと
幼馴染でさ...!今度、俺に紹介してくれよな!!」
「俺もマヒロちゃんと仲良くなりたい!」
「いや、それがさ、俺はマヒロとは仲良くはないんだ。ただ、小さい頃から、えーと、
幼稚園時代からの幼馴染ってだけで、
まぁ、ガキの頃はよく遊んだ気がするけど、
中学生くらいから、なんか、照れ臭くなっちゃってそんなに会話もしてないし、、、
だからな、お前が思ってるほど、
仲良くはないんだ。
俺のこと、陰キャくんなんて、たまに呼ぶし...」
「いやでもさ、話ができる、ってだけでも
いいよな...」
ユーマの目は、
もう完全に遠くを見ていた。
どーせ、その頭の中?ってか、瞳の奥には
俺の幼馴染のマヒロの立ち姿を思い浮かべているんだろ?
スタイル抜群で、モデル級。
てか、もう読モだったわ。
「お前の好きな女の髪型は?」
って聞いたこと、多分もう頭のなかにないんじゃないのか?
「ボブこそ正義!」と屋上で叫んだ翌日、陰キャな俺を大嫌いな筈のポニテ美少女幼馴染が髪の毛をバッサリ切って登校してきました。 「え、お前、その大事に伸ばしてた髪の毛は...??」 雲川はるさめ @yukibounokeitai
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