最後の最期で慄く話
味覚異常
幽霊が出る山
この街には、戦時中に人体実験をしていたと考えられている研究所がある。
その研究所がある場所は山奥で、開発もされていない為か、草木は伸び放題。
そんなあからさまに不気味な場所だからか、その山には夜になると人体実験で亡くなった人の亡霊が出るというウワサがある。
物好きな俺はそのウワサの審議を確かめる為に、数時間時間を掛け、そのウワサのある山を登った。
時刻は勿論、夜にね。
だけど、結果は幽霊なんて一人も居なかった。
ああ。もう本当にどうしてくれるのだろうか。
せっかく苦労して山をわざわざ暗い時に登ったのに、これじゃあ骨折り損だ。
唯一儲けられた物は、望んでもいない莫大な疲労。
もう嫌だ。
あ、だけど、一人も居ないは違うか。
俺がいるもんな。納得した。
そう言い俺は山を下りた。
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