ギャルゲー転生したって現実は厳しい
最高級ウィンナー
第1話 ギャルゲー世界の転生は認めない1
君たちは恋愛シュミレーションゲームをやった事もしくは見た事があるだろうか?
エロゲーでも乙女ゲーム、ギャルゲーでもそれを題材にした小説でも構わない。
二次元だからという理由は置いといて、現実と比べればツッコミどころがもうそれは多々あるだろう。
だけど僕はそんな事よりもずっと思っている事がある。
例えば現実で告白するというのは口臭、体臭、服装そして目を見て吃らずに話す。
最低限これをクリアしなければならない。
彼女なんていた事もなかったし、想像というより人としての常識の話だが必要だろう。
そして本番の時の心労、いるかもしれない野次馬、飛ぶ憶測これらに耐えなければならない。
自分ならこの時点で漏らしている。僕はこういう人を勇者と呼びたい。
それはともかく、そういうゲームをやってる時に思うのだ。
大切な時に転びはしないだろうか?しっかり声でるだろうか?漏らさないだろうか?と
完璧主義ある日本人の血を100%継ぎ、感受性が高く、臆病で有れば誰でも僕のように思うはずだ。
まあ、ヒロインと会う以外の場所で理由もなくこけたり、口臭を気にするために歯磨きを導入する恋愛シュミレーションゲームは何か違う気がするが。
ああ。別に君たちの疑問を認めないというわけではない。それを踏まえた上での話だ。
小説もそうだ。そういう主人公に文句を言いっても虚しいだけだが、そもそもゲームの世界に転生とはなんだ?
ヤマトの魂がサブカルに染まりすぎではないだろうか?
そして判断基準にも文句を言いたい。同じ顔の人がいるから?それも複数?は?
自分の脳と記憶を信頼しすぎだ。偉大なカサエルも人は自分の見たいののしか見ないと言っているし、誰かに埋め込まれたという可能性もある。
まず疑うのは自分の精神疾患だ。それでも、もしだ、街並みや人が全部知識と同じだったとしよう。
次に考えるのはVRの技術による実験だろう。それはこの世界を外側から観れる観測者がいることになる。便宜上神と呼ぶが僕はそれが一番怖い。
自分は0と1でできたただの情報体そんな可能性もあるのだ。そうだとしたら僕はバグとして消されるかおもちゃにされるだろう。
異世界だったとしてもだ、そんな曖昧な知識や確証のない知識で裏社会に行ったり王に直談判したりその知識で有利に告白したり、戦争に参加したりしているのか?
アホの集まりだ。そんなホームズのふりをしている素人探偵が捕まっている犯罪者たちに犯人はお前だと言ってるようなもので生理的嫌悪が強すぎる。
それに死ぬかもしれないのにリスクがすごい。
そんな臆病な自分が異世界に転生した。
名はロイドだ。ロイド=オスキュリテ。
ちなみにあれだけ長々と恋愛シュミレーションゲームについての持論と小説の主人公への苛立ちを述べたのだが、別にそのようなゲームに世界に転生という事はない。
ないと言ったらない。自分のメイドに何かデジャヴを感じるが気のせいだろう。
人間の脳は優秀ではない。僕の記憶違いだ。
この転生は、三歳の子供に憑依した感じなのだが、知識的には中世のような感じだ。
中世のような文化の発達部分にもかかわらず、栄養失調に陥ることなく生きれており、僕だけのメイドがついているのはそれなりの身分か金を持っているということだろう。何より家がデカすぎる。
さて、これからの指針なのだがとりあえず周りに流されて行きたいと思う。
仏教でもそのような教えがあった気がする。
自分のような人間は何か考えるとドツボにハマるからな。
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