アオギリズム Ⅱ
青切
相続
そもそもの話をすれば、この相続という言葉もずいぶんと変な漢語だ。
漢字源に「次々と引き続く」という語意があり、ここから法律用語の相続が派生したと考えても問題はなさそうである。
しかし、相に「つぎつぎ」のニュアンスがあるのかと問われれば少し不安になる。
相続はもともと仏教用語で「因果が続く」のような意味だ。
と何人かが書いているのだが、こちらはどうだろう。
仏教の言葉は呉音で読む習わしなので、ショウゾクと読むのではと思ったが、相ではじまる仏教の言葉は他もソウと読むので、それは問題ない。
しかし、何となく怪しい説である。
仏典を明らかにしてくれると助かるのだが。
われわれがよく使う「相手」「相方」は日本で生まれた言葉だが、相の字義から考えるとすわり心地のわるい使い方である。
参照:ブリタニカ国際大百科事典
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます