次は君が救われる番

私にとって本は特別だった。

色々なストーリーがあって色々な人物がいて。たくさんの事が詰まっている。外に出られない私が見る世界は本が全てで、本に救われていた。だから次は君の番。

入院着を纏った体を縮めて泣く一人の少女に、私は一冊の本を差し出した。

「これあげるよ」



#言葉の添え木 「本」

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