平和な放課後

「ねえねえ」

くいっと袖を引っ張られ何度目かのため息をつく。

「もう、次はなに?」

「えへへ、あのね、何でもない!」

「またあ?」

呆れながらそう返した私を見て彼女は笑った。心底楽しそうに笑うものだから不思議と憎めない。

まだ少し幼さの残る彼女に苦笑して、私は日誌を書く手を再開させた。

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