疲れたの

手から溢れ落ちていくものは、いつだって美しく見える。手に入らないとわかっていても、溢さないようにと必死になってしまう。

「ね、一緒に行くでしょ?」

友達の言葉に私は笑みを浮かべた。

「うん、もちろん」

合わせて。失わないように。嫌われないように。好かれるように。

……もう疲れちゃった。

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